<キャリア相談>大手人材会社の第二新卒の営業職です。”顧客ガチャ”なので転職した方がいいですか?

おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。

本日のテーマは「顧客ガチャ」です。
大手人材会社で営業をしている方からマシュマロでいただいたキャリア相談にお返事いたします。

自分だけあまりにもひどい顧客を担当している
業界の慣習でもあるから、転職しても変わらないかもしれない
転職するなら早い方がいいと聞いた

そんな方に受け取っていただければ幸いです。
2回にわたってお返事させていただきます。

「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「キャリアの休憩室〜3行まとめver〜」をご覧ください。

3行まとめ

  1. ”顧客ガチャ”を放置する”上司ガチャ”に悩む営業職は多い
  2. 仕事の天使と悪魔の両面を知った上で、「それでも続けたいか」と問うてみる
  3. どちらの本音も、正解

キャリア相談:上司に働きかけても顧客ガチャが解消されません

いただいているキャリア相談はこちらです。

【キャリア相談】
初めまして、大手人材会社で営業をしているものです。
佐野さんも同じ業界にいたので相談に乗って欲しいと思い、投稿させていただきました。

まだ第二新卒の年齢ですが、転職しようか迷っています。
いくつか理由はあるのですが、一番許せないのが顧客ガチャです。
人材業界あるあるだと思いますが、大手企業や成長業界を担当している人は、予算が達成しやすい一方で、中小企業や斜陽業界を担当している人はなかなか売れず、評価されにくいですよね。
私は後者を持っており、売るのが難しい企業を頑張って開拓しています。なのに新規開拓数はほとんど見られず、売上額ばかり見られるので、なかなか評価してもらえません。
人生の転機に関われること、業界として成長しているところに惹かれて入ったのですが、達成できないので営業がつまらないです。上司にも担当企業を追加して欲しいと相談したのですが、営業リストは限られているからーと濁されてしまいます。
ポテンシャルで転職しやすいこの時期に転職しちゃおうか迷っています。ですが、転職先もそういうガチャにハズレてしまう可能性があるので、転職すればハッピーになる保証もなく、博打になってしまいます。

このモヤモヤをどうにかしたいのですが、何から解決すべきかわかりません。助けてください!

「佐野さんも同じ業界にいたので相談に乗って欲しい」とあるので、
本かHPのプロフィールを読んでくださったんですね。
ありがとうございます。

私も相談者さまと同じく
「売るのが難しい企業を頑張って開拓」していました。
なので、ちょっと説教くさくなってしまったらスルーしてくださいませ・・・!

お返事1:2つの本音を天秤にかけてみよう

相談内容を整理してみますね。
相談者さまは俯瞰してみる力に長けていらっしゃいます。

ここからは自社だけでなく、業界全体の課題であることに気づいていらっしゃいます。

人材業界あるあるだと思いますが、大手企業や成長業界を担当している人は、予算が達成しやすい一方で、中小企業や斜陽業界を担当している人はなかなか売れず、評価されにくいですよね。

自社の評価の課題も指摘しています。

新規開拓数はほとんど見られず、売上額ばかり見られるので、なかなか評価してもらえません

俯瞰するだけでなく、環境に働きかけることもされています。

上司にも担当企業を追加して欲しいと相談したのですが、営業リストは限られているからーと濁されてしまいます。

転職活動自体もガチャであることにも既に気づいていらっしゃいます。

転職先もそういうガチャにハズレてしまう可能性があるので、転職すればハッピーになる保証もなく、博打になってしまいます。

マシュマロの文章からだけでも、分析力と行動力があるとお見受けします。
そんな相談者さまは、どこから考えたらいいのでしょうか。

いただいた文章からは、突破口は二つあるように思います。
それは相談者さまの「二つの本音」とも言えます。
天秤にかけて、どっちの本音が最優先されるかで行動が変わります。

一つ目の本音Aはこちらです。

人生の転機に関われること、業界として成長しているところに惹かれて入った

二つ目の本音Bはこちらです。
私も営業経験が長かったので「ほんとそれ」と言いたくなります。

達成できないので営業がつまらない

営業ほど「売り上げが全てを癒す」が当てはまる職種も少ないはずです。

今日は本音Aが最優先の本音と仮定して、お返事いたします。

お返事2:いまの仕事、続けたいですか?

いまの相談者さまは”顧客ガチャ”に苦しみ、”顧客ガチャ”を放置する上司と会社に悩んでいます。

営業職でキャリア相談に来てくださる方でも、近しい状況に悩んでいる方はほんとうに多いです。
相談者さまもお気づきのように「業界あるある」です。

しかし、悪いことばかりではもちろんないはずです。

相談者さまの人材営業に対する解像度は、入社前と比べて格段と上がっているはずです。
具体的には想像していた「良い点」だけでなく、「悪い点」をまさに経験しています。

コインに表と裏があるように、どんな仕事にも天使と悪魔の側面があります。

両面知ったいまだからこそ、相談者さまはご自身に問うことができます。
「それでも私はこの仕事を続けたいのか」と自分に問うてみるのは、いかがでしょうか?

仕事の両面を知った相談者さまだからこそ、答えが出せるはずです。

「そうだ、この仕事を続けたいんだ」と思ったら、続く内容を参考にされてください。

「いや、いまは成果を上げたいんだ」と思ったら、迷わず転職活動に踏み切ってください。
お気づきのように、1日でも早い方がいいです。
後日お返事する内容をたたき台に、前に進んでください。
相談者さまであれば、きっとミスマッチの少ない転職活動ができます。

お返事3:人材営業の価値ある仕事とは何か

私の話になってしまい恐縮です。
ちょっとしたエピソードをご紹介しますので、何かお力になる部分があればと思います。

当時の私は、相談者さまのように冷静に分析することができませんでした。
中小企業(よりも小さい零細企業)を担当していた頃には何も考えず、「これは体力勝負だろ。朝6時から仕事したら勝てる」とがむしゃらに働き、燃え尽きかけていました。

そんな佐野を見かねた上司がこんなことを話してくれました。

佐野くんね、転職エージェントの営業って何してる仕事だと思う?

佐野は「求人とってきてひとを紹介して手数料を取る仕事だろ。というかこの説教の時間ももったいないから」と思いながらも「これ言ったら怒られるだろうな」と察して黙っていました。

上司は続けます。

求人サイトに出して人が集まる企業を開拓しても、佐野くんの力にならないでしょ。
それって企業の力だから、それで数年は成果出せても行き詰まるよ。
いま佐野くんが開拓してるような無名の企業にひとを集めることが転職エージェントの価値なんじゃないの?

正直「綺麗事はいいんだよ」と思いました。
私が当時ほしかったのは「実績」だったからです。

でも、言い返せなかったのも事実です。
「まぁ、確かに」と思ってしまいました。

仕事の価値(Why)に同意してしまったので、あとの戦略(What)は自分で立てるしかありません。
相談者さまと同じように、周りのひとに働きかけました。
零細企業を担当していたときに、どうひとを集めていたのかを先輩社員たちに聞き回りました。

細かな話になるのでノウハウは避けますが、ここで教えていただいたコツとつくれた人間関係で成績は上がるようになりました。
いまの私の仕事のスタイルの基礎にもなっています。

ここまで聞いてみていかがでしょうか?
かつての私のように「綺麗事な気がするけど、まぁそうかもな」と思ったら、まだ工夫する余地が残っているはずです。

「確かにそうだな!でもそこまでする気はない。
結果をはやくつくれる場所に移動したいんだ」と思ったら迷わず転職活動です。
年収を最大化させるなどの意味では、どの業界のどの規模の会社に入るかはかなり重要です。
(相談者さまにはここで申し上げるまでもないですね)

長くなりましたが、相談者さまが書いてくださって2つの本音のどちらを最優先しましょうか?
もしかしたら3つ目の本音があるかもしれません。

今日の話に、本音に優先順位をつける部分が少しでもあればと思います。
応援しています。
一緒に前に進みましょう。

メッセージ

後日談ですが、あんなに良いことを教えてくれた上司には売り上げが立ってないときには「なんで売れないの?佐野くんの仕事なくなるよ?」と詰められていました。
そんなもんですよね(笑)

配属ガチャに上司ガチャ、部下ガチャに同僚ガチャ。
ガチャじゃないものなんてあるのかとすら思えるほど、キャリアや転職は自分ではなんともし難いことが多いです。

上司に働きかけたり、マシュマロ使ってみたり使えるものはすべて使っていきましょう。
このお返事を見かけたら「見たよ」と一言でもマシュマロでお返事くださいませ。

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書き手(佐野創太)のプロフィール

佐野創太(すり合わせ学の編集長/退職学®研究家)

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家

法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。


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