<転職相談>人としては合わないけど仕事としてありな転職エージェント、どう思いますか?〜キャリアの休憩室Vol.109〜

おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。

退職や転職、進級や引越し。
人間関係がシャッフルされる時期らしい転職相談
マシュマロ(無料・匿名で悩みが書き込める相談サービス)からいただきました。

「このひととこれからも、関係を続けた方がいいのかな」

誰か頭に浮かんだ人がいる方に、
受け取っていただければ幸いです。

転職相談:人としては合わないけど仕事としてありな転職エージェント、しがらみでしょうか?つながりでしょうか?

いただいたご相談はこちらです。
『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』(サンマーク出版)で紹介している
「人間関係の仕分けノート」についてです。

相談内容を自分ごとにできるようにするために、
「人間関係の仕分けノート」について先にご説明します。

人間関係を「つながり」と「しがらみ」と「無関心」にわけることで、
自分はどんなひとと付き合っていきたいのか、
自分にはどんな本音があるのかを知るためのツールです。

退職後や異動後も「また会いたい」なら「つながり」、
会いたくないなら「しがらみ」、特に感情が動かないなら「無関心」です。

という前提のもとで、相談者さまの文章をご覧ください。

人間関係仕分けノートを実践しております。
「つながり」「しがらみ」どちらに分類していいのかわからない人がいます。

別に深く関わりを持った人ではないのでこれからも関わりたいとは思わないのですが、それだけでこの種の人をしがらみに分類していいものか迷っております。

その人は、
・自分の担当になった転職エージェント
・不利なキャリアについて相談していたところ、今後の進め方について選択肢を提示しつつ別のサービスに行くことを遠回しに勧めてきた
・話している感じでは、こちらも心を開きにくい話し方をされる人(おそらく喋りの抑揚などに感情が無いように感じることや壁を感じることが原因)

感覚としては、人として合うという感じはほぼなく、しかしエージェントとして合わないサービスより合うサービスを勧めるという正直(?)な判断をしてくださる方です。

人として合わなくても、変に勧誘してくるなど引き込もうとする姿勢を優先しないところは良い部分かと思い、転職エージェントに過度な期待をして丸投げくらいのことをしそうになっていた自分にストップをかけてくれた…と思うと、これは「つながり」と捉えるべきか、義理と捉えるべきか、わからなくなりました。

佐野さんならどちらに分類されるでしょうか?

お返事:「不利なキャリア」”だけ”を話すと、転職エージェントは冷たくなる

相談者さまは「人としては合わない」けれど
「転職エージェントとしては信頼できるかもしれない」ということで、
「しがらみ」なのか、「つながり」なのかを悩んでいらっしゃるご様子です。

おそらく、相談者さまは「ひとりの人間が持つ多様な性格」を見る目をお持ちであり、
「感情に流されずに理性的に判断する習慣」をお持ちのようにお見受けします。
かつ、ひとに恩義を感じることができる方でもあります。

「人として合わない」と感じている時点で
「しがらみフォルダ」に直行なのですが、
相談者さまの思考性かつ転職エージェントとの関係という
別に友人でもない人間関係。

だからこそ、悩むんですよね・・・

「佐野さんならどちらに分類されるでしょうか?」と質問いただいているので、
先にお答えします。
私が相談者さまと同じ立場であれば、「しがらみ」に入れます。

理由はシンプルです。
転職エージェントは「不利なキャリア」を話して助けてもらう場ではなく、
「0次面接の場」だからです。

「不利なキャリアを持っていてもここなら貢献できるのでは」という仮説をぶつけ、
良い求人を引き出す場です。

そのため、冷たい表現になってしまうのですが・・・

「エージェントとして合わないサービスより
合うサービスを勧めるという正直(?)な判断」というよりも、
転職エージェントとして支援したくないという意思表示を
その転職エージェントの方はされたのだと思います。

お返事:感じている「恩義」が足枷なのかを確かめる方法

一方で、相談者さまの感情はすべて大切です。
例えば下記の「恩義」の部分です。

転職エージェントに過度な期待をして丸投げくらいのことをしそうになっていた自分にストップをかけてくれた…と思うと、これは「つながり」と捉えるべきか、義理と捉えるべきか、わからなくなりました。

感じている「恩義」を軽く扱うことはあってはなりません。

では、どう考えたらいいでしょうか?

前述した理由から、転職エージェントとしては良い関係をいま時点では結べなそうですが、
今後はどうなるかわかりません。

例えば、転職活動を進めて「こういった企業であれば選考が通りやすい」などの
材料が集められたとします。

その材料をもとに、また連絡してみるのはいかがでしょうか?
その反応をもとに、相談者さまの感情がどうなるかを待ってみる。

これであれば、「すぐにしがらみに入れる自分は浅はかかもしれない」や
「つながりがいいかも、モヤモヤ」と動けない自分に悩むこともなくなります。

選考の情報は、転職エージェントとしても知りたい情報です。
「こういった企業なら書類選考は通過するのか」は
貴重な情報ですから。

「しがらみなのかつながりなのか、
見極めるためにもうちょっと材料を集めたい」

そう思ったら、転職エージェントが知りたい情報を提供してみる、を思い出してください。

それでも反応が悪かったりしたら
人間的にもビジネス的にも合わないのですから
すっぱり「しがらみ」フォルダに入れられるはずです。

応援しています。

メッセージ

転職エージェントは、「本当に同じ会社のひとか?」と驚くほど
たくさんのタイプがいます。

情熱的なひと、ロボットみたいなひと、先生のようなひと。

相性の良いパートナーに巡り会えることを願っています。

「願っているだけじゃダメなんだよ!」と思った方は、
『ゼロストレス転職』(PHP研究所)の
「第4章:「転職エージェントガチャ」を回避する方法」をご覧ください。

<転職エージェントが、支援したくなる人、後回しにする人>や
<転職エージェントのレベルを見抜く「カンタンな質問」>を解説しています。

具体的に応援しています!

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どうぞよろしくお願いいたします。

退職学・佐野

English Ver(translated using a generative AI):[Career Consultation] Working with a Recruitment Agent You Personally Disagree With: What Do You Think? -The Break Room for Your CareerVol.109

This is Sota Sano from Taishokugaku®️(resignology). You can find me on Twitter @taishokugaku.

It’s the season of resignations, job changes, promotions, and moves. I’ve received a career consultation through Marshmallow (a free, anonymous consultation service) reflecting this period of change in human connections.

“Should I continue my relationship with this person?”

If someone immediately comes to mind, I hope you find this message helpful.

Career Consultation: Is it okay to work with a recruitment agent I personally disagree with? Is it an obligation or a connection?

Here’s the consultation I received, regarding the “Relationship Sorting Notebook” introduced in https://amzn.to/3nAvkXZ“>“How to Break Free from the ‘Wanting to Quit’ Loop” (Sunmark Publishing).

To make the consultation more relatable, let me first explain the concept of the “Relationship Sorting Notebook.”

It’s a tool for understanding what kind of people you want to associate with and discovering your true feelings by categorizing human relationships into “connections,” “obligations,” and “indifference.”

“Connection” is for those you wish to meet again after resigning or transferring, “obligation” for those you’d rather not, and “indifference” for those you feel neutral about.

With that in mind, please read the consultee’s message.

I’ve been practicing the “Relationship Sorting Notebook.”
There’s someone I can’t decide whether to categorize as “connection” or “obligation.”
This person isn’t someone I’ve deeply interacted with, so I don’t particularly want to continue the relationship, but I’m unsure if it’s right to categorize this type of person as an obligation.

This person is:

My assigned recruitment agent
Suggested alternatives while discussing my disadvantageous career, subtly recommending another service
Has a way of speaking that makes it hard for me to open up (likely due to a lack of emotional inflection or perceived barriers)
While I don’t feel a personal connection, this agent honestly (?) suggested services that seem more suitable than unsuitable ones.

Even if we don’t personally get along, the fact that they didn’t prioritize enticing me into unfavorable services and instead provided a reality check makes me wonder if this should be considered a “connection” rather than an obligation.

What category would you assign this to, Mr. Sano?

Reply: Discussing “Disadvantageous Careers” Can Make Recruitment Agents Cold

You’re contemplating whether this relationship, which isn’t personal but purely professional with a recruitment agent, is an “obligation” or a “connection.”
It seems you have the ability to see the “diverse personalities” of a person and make “rational decisions” without being swayed by emotions. You also acknowledge the kindness of others.

While feeling “personally incompatible” directs this towards the “obligation” folder, the professional relationship you have with this recruitment agent complicates things…

Answering your question directly, if I were in your shoes, I would categorize it as an “obligation.”

The reason is simple. Recruitment agents are not there to help you with your “disadvantageous career” but to act as a “zeroth interview.”

They’re there to challenge the hypothesis that “even with my career disadvantages, I can contribute to a company like this” and draw out good job opportunities.

Thus, while this may seem harsh…

Rather than appreciating the agent for “honestly suggesting more suitable services,” I believe the agent was signaling they didn’t want to support you as a candidate.

Reply: How to Determine if the “Gratitude” You Feel is a Burden

However, your feelings are all important. For example, the “gratitude” you mentioned is crucial.
So, how should you think about it?

Given the reasons mentioned earlier, it seems unlikely to establish a good relationship with the recruitment agent at this moment, but who knows about the future?

Imagine progressing in your job search and gathering “evidence” that you could be a suitable candidate for certain companies.

Why not reach out to the agent again with that information? Wait to see how your feelings evolve based on their response.

This way, you won’t have to worry about hastily categorizing this person as an “obligation” or agonize over being indecisive.

Information about the selection process is also valuable to recruitment agents. Knowing if your profile passes the document screening for certain companies is precious data.

If you think, “I need more evidence to decide if this is an obligation or a connection,” remember to provide the agent with information they would want to know.

Even if the response remains unenthusiastic, you can confidently place them in the “obligation” folder, knowing it’s a mismatch both personally and professionally.

I’m rooting for you.

Message

Recruitment agents come in all types: passionate, robotic, and teacher-like.
I hope you find a partner with whom you have good chemistry.

“If only wishing made it so!” If you’ve thought that, please consider checking out “Zero Stress Job Change” (PHP Institute), especially the chapter on “Avoiding the Recruitment Agent Roulette.”

Chapters on “Types of People Recruitment Agents Want to Support or Put Off” and “Simple Questions to See Through an Agent’s Level” are explained.

I’m genuinely supporting you!

最新のお知らせ

【キャリア相談】
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読んでくださった方、誠にありがとうございます。
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https://taishokugaku.com/2023/11/07/reprint-zero-stress-tenshoku/

●台湾版が新装版になって再発されます:『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版)
こちらにお礼のメッセージを記載しております。
https://taishokugaku.com/2024/02/26/important-announcement-first-book-taiwanese-edition-re-release/

・旧版(2022/12/30):不再安靜辭職:比起心死,你更需要積極自救!利用3提問+3筆記,幫自己走出一條新路
※URL:https://www.books.com.tw/products/0010944984?sloc=main


・新版(2024/03/01):跳出離職迴圈:掌握3筆記╳釐清真實想法,跳槽成功與翻轉職涯人生!
※URL:https://www.books.com.tw/products/0010982610?sloc=main

●日本初のAIキャリアbotをつくりました(2023年11月10日9時30分現在)
URLはこちらですが、うまく作動しているでしょうか?
https://chat.openai.com/g/g-oUsqQFg9e-moyamoyaruputuo-chu-botutobytui-zhi-xue-r-resignology
現在はChatGPTの有料アカウントのユーザーが使えるようです)
「使えた」「使えなかった」などありましたら、
マシュマロ(無料、匿名でメッセージが送れる)からお聞かせくださいませ
ユーザーの方へのメッセージ、使い方の注意点やポイントをこちらに記載しています

【最新イベント:準備中】
●2024年3月28日(木)20時〜21時30分:著者・編集者のためのChatGPT活用トークライブ/最新AI勉強会
※対談相手:タカトモさん(近藤麻理恵さん(こんまりさん)の世界で累計1400万部の著作『人生がときめく片づけの魔法』の編集者であり、出版ゼミの塾長)
※メルマガ「キャリアの休憩室」に登録して、優先情報をお待ちいただければ幸いです

●2024年4月11日(木)20時〜21時30分:第3回読んでなくていい読書会
※ゲスト:あいこさん、くりたかさん
※これまでの回は、すべて増席・キャンセル待ち席分も含めて満席になっています
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【発売中】
●オーディオブックがはじまりました:『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
・「Audible会員プランの聴き放題」(月1,500円でおすすめ)
・単体購入はこちら:https://amzn.to/3ZBI2rc(単体だと3,000円でちょっと高い)

●動画予約がはじまりました:未来の自分が楽しみになるキャリアづくり:大阪府主催のキャリアイベント(OSAKAしごとフィールド10周年特別企画)
こちらから動画の配信予約ができます
https://shigotofield.jp/turning_point/#sano
200名以上の予約をいただいているようです。ありがとうございます!

【著作】
●『ゼロストレス転職』(PHP研究所)要約動画
https://youtu.be/4HwOPRcTRUk


●『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』(サンマーク出版)要約スライド
https://taishokugaku.com/book1-summary-review/

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