おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。
上司の立場の方は新人という未知との遭遇(?)を経験される季節でしょうか。
「新入社員と話が噛み合いません。若い世代の文化を勉強しているつもりでしたが、とうとう私も老害ということでしょうか・・・」というショックなキャリア相談をいただきました。
確かに昭和⇨平成⇨令和と時代が進み、働く価値観ががらっと変わっています。
転職も「不満で転職」が当たり前だったところから「不安で転職」という形も増えています。
でも、本当に世代や価値観の違いが原因なのでしょうか?
実は「この時期ならではの”噛み合わなさ”」があるように思います。
褒めたり質問しやすくしたりと工夫しているのに効果を感じられない
部下とのコミュニケーションに悩んでいる
新人がなぜか心を開いてくれない
そんな頑張り屋の上司の方に受け取っていただければ幸いです。
「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「キャリアの休憩室〜3行まとめver〜」をご覧ください。

3行まとめ
- 上司も部下も「噛み合わない」とモヤモヤしている
- 選考段階で人事や社長、現場社員と聞いて想像していた仕事と、「現場に配属されて最初に就く仕事」にギャップがある
- 「どんな仕事するって聞いてる?」や「どんな会社だって言われた?」と聞くと、モヤモヤの原因が特定できる
「噛み合わなさ」に悩む上司
いまは多くの上司が新人に「かなり気を遣っている」ように思います。
キャリア相談でも「コーチングを学んでいます」というひとや
「入社3ヶ月以内は毎日30分1on1しています」という努力が聞かれます。
「評価者と業務を教える先輩」をわけて、
新人がひとりで抱え込まないように仕組みを整える企業も増えました。
それでも毎年この季節になると、
「なぜか話が噛み合わない」という相談をいただきます。
詳細を聞いていくと、こんな声が多いことに気がつきました。
新人にこんなことを言われる上司が多いのです。
その仕事って本当に必要ですか?
いつまでこの仕事が続くんですか?
マニュアルってありますか?
私もいい年齢であり、体育会系で育ってきたので
「いいからまずやるんだ・・・Just Do It!」と思ってしまうのですが、
言われる方はなかなかに驚きます。
新入社員は何を言いたいんでしょうか?
部下の立場の方のキャリア相談もさせていただくため、
気づいたことがあります。
新人の方が言いたいのは「聞いていたことと違う」ではないでしょうか?
「聞いていたことと違う」に悩む部下
「聞いていたことと違う」
これはどういうことでしょうか?
以前、こんなことをお伝えしました。
「転職ミスマッチ」が起きてしまう原因です。
私たち求職者が受け取っている転職情報は、この「ハイライト」なんです。
つまり「仕事や会社の実態」ではありません。
「仕事や会社の一番いいところ」です。
※詳細はこちらからご覧になれます:https://taishokugaku.com/2024/04/01/tips-simple-questions-eliminate-job-mismatch-vol-125/
つまり、選考段階で人事や社長、現場社員と聞いて想像していた仕事と、「現場に配属されて最初に就く仕事」にギャップがあるということです。
だから、配属先の上司や先輩がどんなコミュニケーションの工夫をしても、新人は「あれ、何か思っていたことと違うな」と感じています。
その違和感を感じる上司も「何だか反応が悪いな、説明がわかりにくいことないと思うんだけど」と、これまた違和感を感じています。
これは採用が映画のハイライトのように仕事や会社のことを魅力的に伝えている以上、構造的に起き続ける問題です。
かといって諦めるわけにはいきません。
もう配属されてしまっているわけですから・・・
「なんて聞いてる?」
とはいえ朗報です。
問題は根深いですが、やるべきことはシンプルです。
上司から部下に「選考のときになんて聞いてる?」です。
ここの確認から入ります。
ミスマッチの犯人探しをするわけではありません。
採用に携わったひとは全員「よかれ」と思って、仕事の魅力を伝えていたりしますから(だから問題の根は深い・・・!)
シンプルでいいんです。
業務の詳細を教えるよりも前に、飲み会で親睦を深めるよりも前に「どんな仕事するって聞いてる?」や「どんな会社だって言われた?」と聞く。
すると新人や部下は「えっと・・・」と気まずそうに教えてくれます。
「だから反応が鈍かったのか」とわかります。
「顧客の経営課題を解決する〜」などの主語が大きくてふわふわしてるパターンや、「お客様と戦略を考える〜」といった仕事の詳細が伝わってこないパターンがほとんどです。
そこをひとつひとつ、解きほぐしていく。
上司の方や新人を受け入れる立場の方は、まずは「選考で聞いていたことの確認」からはじめる。
これだけでだいぶ「なんか噛み合わないな」といった、部下とのモヤモヤの原因が特定できます。
現場でオンボーディングをされていらっしゃったら、
最初の項目に加えてみることもおすすめです。
応援しています。
メッセージ
以前に「新人の退職」をテーマに連載を書きました。
こちらも参考にされてくださいませ。
https://taishokugaku.com/2023/07/19/serialize-articles-retirements-jinzainews/
新人は(特に新卒社員)は「詳しい業務の話」を
あまり聞かされていないことに言及しています。
入社間もない退職は、防げることが多いです。
職場へのダメージも大きいですよね・・・悲しいすれ違いが減りますように。
「読んでなくていい読書会」、3回目の満席になりました。
レポートを出せるかと思いますので、
待っていてくださいませ。(AIのおかげ)
次回告知はメルマガで先行告知します。
「キャリアの休憩室」に登録してお待ちくださいませ。
https://book-club-with-no-reading-required-0411.peatix.com/view
最新のお知らせ
(1)【最新刊】『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)
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(3)連載|日経BOOKプラス
「20代で頑張り過ぎて短期離職→再入社→介護離職 『70%で働く』に至るまで」

https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/072200743/072200001/
(4)YouTubeをひっそり再開しました

https://www.youtube.com/@sano-souta
(5)出演|TBS CROSS DIG with Bloomberg(Human Insight)
「自分の120%は他人の80%」まじめな人ほど陥る“セルフ搾取”/「『70%で働く』はサボりじゃない」

https://www.youtube.com/watch?v=Y4394uziDQI
(6)出演|PIVOT(PIVOT LIFE)
「70%で働く思考法」――「もっと頑張る」から脱する働き方

https://www.youtube.com/watch?v=IZDu_wZe9Uw
(7)インタビュー|BEST TiMES(ベストタイムズ)
「過重労働・パワハラ・介護離職…七転八倒の仕事人生で偶然出会ったフランクルの言葉とは?【『70%で働く』佐野創太氏インタビュー#1】」
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/4302241/
(8)掲載|日本人材ニュースONLINE(連載「だから社員は辞めていく」)
「社員を退職に追い込む『サイクル酔い』の構造とは」

https://jinzainews.net/26813970/
(9)フェルミ漫画大学:『70%で働く』(日経BP)が漫画になりました
登録者数140万人のマンガで本の内容をわかりやすく勉強できるチャンネルで、拙著が紹介されました。

https://www.youtube.com/watch?v=cPR949n3IuE
書き手(佐野創太)のプロフィール

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家
法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。
- 公式サイト:https://taishokugaku.com/
- X(旧Twitter):@taishokugaku
- Instagram:@taishokugaku
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著書一覧
(1)『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版/台湾版あり)
・新装版:『脱 会社辞めたいループ 辞めたいけど辞めたくない人のための転職の思考法』(サンマーク出版/タイ版あり)
(2)『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
(3)『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)
(4)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)
(5)『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)
















