おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。
本日のテーマは30代後半女性(独身)からいただいた
「転職活動はいつ始めるのがベストですか?」です。
マシュマロからいただいた転職相談にお返事します。
「35歳転職限界説」だったり「42.5歳が出世欲の減退期」だったり
キャリアと年齢は切っても切れない関係です。
私も常に「いまの働き方は何歳まで通用するんだろうか」と
考えています。
転職活動をするなら有利に進めたい
いい求人が出ているときに動きたい
いつから転職活動をすべきか迷っている
そんな方に受け取っていただければ幸いです。
転職相談:転職に有利な時期と自分の都合、どっちに合わせて動いたほうがいいでしょうか?
いただいている転職相談はこちらです。
「転職に有利な時期はいつか」というシンプルな問いだけでなく、
「自分は転職で不利な立場にある」「体調を崩しかけている」という
事情もお持ちのようです。
中途転職を考えている30代後半女性(独身)です。
転職に有利な時期、というものを聞きますが、そのような時期に合わせて動くか、自分の都合を考えて動くか、どちらがよいでしょうか。体調を崩しかけ転職を考えております。調子を戻すまで在職しながら様子を見ようと思いましたが、春入社や秋入社などの方が研修などもあり、転職時期に合わせて退職などをしたほうが良いのか悩んでいます。
期限付きの契約社員が続いたこともあり職歴も多くなってしまい、不利な立場であることは自覚しています。
ずるずると今の仕事に在職することもなんだか申し訳なく思っていることも影響しています。
どちらが正解とは言えないでしょうが、ご意見頂ければ嬉しく思います。
相談者さまは、採用目線を既にお持ちのため
きっと転職活動はうまくいきます。
ご自身の体調から転職活動は不利になるであろうこと、
「春入社や秋入社などの方が研修」といった
採用企業の目線で自信を分析しています。
転職活動は、採用目線を持てたひとから
うまくいきます。
相談者さまはいま辛い中にいるとお見受けしますが、
既に転職活動がうまくいく道を歩み始めていることを
最初にお伝えさせていただきます。
年に2回ある「転職に有利な時期」は何月か
「転職に有利な時期」を言い換えると、
「求人が増える時期」です。
相談者さまが既にお気づきの時期ですね。
大きく2つあると考えられています。
(1)4月入社に向けて1〜2月
(2)秋入社に向けて9月〜10月
ざっくりとではありますが、
「中長期的に転職活動を考えるならば、
このあたりで動くか」と覚えておいていただければと思います。
「転職に有利な時期」の意味はもう一つあります。
この2つの時期の採用活動の目的は「欠員補充」ではなく、
「業績拡大」である可能性があります。
「欠員補充」は平たく申し上げると
「社員が退職したから穴を埋めたい」です。
この求人での転職はあまりおすすめしません。
あなたを採用したいのではなく
穴を埋めたいからです。
あまりあなたの希望が叶うことはなく、
企業都合で進んでいきます。
「業績拡大」の採用も企業都合であることは変わりないのですが、
「欠員補充」の採用よりも中期的に採用を計画できています。
そのため「ミスマッチを懸念してしっかり面接をする」であったり、
「この候補者を本当に採用したいのか」と本気で考えます。
時期に加えて、「この求人の目的は欠員補充なのか、
業績拡大なのか」を意識すると
願いの叶う転職活動になる可能性が高まります。
調べ方はシンプルです。
企業や転職エージェントに「採用の背景は何ですか?」と聞くことです。
どちらもあいまいな答えしか返ってこなければ
適当な中途採用のためやめておきましょう。
キャリアの節目は、「なんだか申し訳ない」で決めない
では、相談者さまにご質問します。
ここまでで「転職に有利な具体的な時期」と中身をお伝えしました。
動けるならば「転職に有利な時期に動く」が最適解です。
さて、ここまで聞いてみて
「よし、動こう!」と思えたでしょうか?
思えたのであれば、体調などご事情もあるとは思いますが
動いてみてくださいませ。
「休みたいかも」と思った場合であっても、
ご安心ください。
前述した「転職に有利な時期」は、
採用と研修やオンボーディング(受け入れ)が結びついている企業、
つまり従業員数の多い会社に限られます。
中小、中堅企業や
採用人数がそもそも少ない企業は
「一年中求人を出している」ことも珍しくありません。
二転三転させてしまっておりますが、
私の結論としては「相談者さまが一番力を発揮できるタイミングで
転職活動をはじめてください」と申し上げたいと思います。
「ずるずると今の仕事に在職することもなんだか申し訳なく思っている」と
打ち明けてくださいました。
相談者さまの責任感の強さを感じます。
でも、だからこそ転職活動という
職業人生の中で何回もない
「自分で道を決める時期」には
自分を優先してください。
「なんだか申し訳ない。けど、もう少しいさせてほしい」のであれば、
その本音が相談者さまの道です。
それに、相談者様が体調を整え、
万全の状態で転職活動を進め、
力を蓄えることができたら
現職に報いることもできるはずです。
大切なキャリアの節目では、
罪悪感や申し訳なさといった
他人の目線で決めなくてOKです。
思いっきり自分本位になってみてください。
自分の未来のために動き出す相談者さまを応援するひとが必ずいます。
ついてきてくれるひとだけが、相談者さまが退職後もつながり続ける貴重な方々です。
ちなみに、「他人目線や義理ではなく、
自分の本音や未来を選び取る方法」は
『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』(サンマーク出版)の
「第3章 ステップ2 人間関係から本音を「整理」する 【人間関係の仕分けノート】」で
解説しています。
特に<「つながり」は未来、本音、失敗でつくられ、「しがらみ」は過去、義理、成功でつくられる>の部分です。
ご参照くださいませ。
メッセージ
キャリアは仕事のことだけ考えて、
自分の都合だけで決められるなら
これほどに簡単なことはないですよね。
年齢や体調、家族や景気など
自分ではどうしようもない要素が複雑に絡み合って
私たちのキャリアはつくられていきます。
そういった意味でキャリアに正解は見出せず、
専門家もいないのかもしれません。
相談者さまが一番力を発揮できる時期に
転職活動を始められますように。
最新のお知らせ
(1)【最新刊】『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)
(2)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)好評発売中
(3)連載|日経BOOKプラス
「20代で頑張り過ぎて短期離職→再入社→介護離職 『70%で働く』に至るまで」

https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/072200743/072200001/
(4)YouTubeをひっそり再開しました

https://www.youtube.com/@sano-souta
(5)出演|TBS CROSS DIG with Bloomberg(Human Insight)
「自分の120%は他人の80%」まじめな人ほど陥る“セルフ搾取”/「『70%で働く』はサボりじゃない」

https://www.youtube.com/watch?v=Y4394uziDQI
(6)出演|PIVOT(PIVOT LIFE)
「70%で働く思考法」――「もっと頑張る」から脱する働き方

https://www.youtube.com/watch?v=IZDu_wZe9Uw
(7)インタビュー|BEST TiMES(ベストタイムズ)
「過重労働・パワハラ・介護離職…七転八倒の仕事人生で偶然出会ったフランクルの言葉とは?【『70%で働く』佐野創太氏インタビュー#1】」
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/4302241/
(8)掲載|日本人材ニュースONLINE(連載「だから社員は辞めていく」)
「社員を退職に追い込む『サイクル酔い』の構造とは」

https://jinzainews.net/26813970/
(9)フェルミ漫画大学:『70%で働く』(日経BP)が漫画になりました
登録者数140万人のマンガで本の内容をわかりやすく勉強できるチャンネルで、拙著が紹介されました。

https://www.youtube.com/watch?v=cPR949n3IuE
書き手(佐野創太)のプロフィール

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家
法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。
- 公式サイト:https://taishokugaku.com/
- X(旧Twitter):@taishokugaku
- Instagram:@taishokugaku
- YouTube:@sano-souta
- キャリア相談:お申し込みはこちら
- 匿名で質問・相談:マシュマロ(無料・匿名で送れます)
- メルマガ登録:登録ページはこちら
著書一覧
(1)『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版/台湾版あり)
・新装版:『脱 会社辞めたいループ 辞めたいけど辞めたくない人のための転職の思考法』(サンマーク出版/タイ版あり)
(2)『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
(3)『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)
(4)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)
(5)『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)



メルマガ「キャリアの休憩室」














