おはようございます。
退職学の佐野です。
今日のテーマは「求人票はどこまで信じればいいか?」です。
求人票をしっかり読めれば、自分の性格と合う会社が選べます。
入社後の「思ってたのと違う・・・」のミスマッチを防げます。
一方で正しく読めないと早期退職につながったりします。
佐野も早期退職を2回したことがあって、
なかなかに転職するのが怖くなったことを覚えています。
匿名で質問できるマシュマロでいただいた質問にお答えします。
=====ここからがコラムです=====
求人票に嘘はあるんでしょうか?
いただいたご質問は、「読んでなくていい読書会」でいただきました。
昨日のメルマガと同じく、マシュマロにいただいた全文をそのまま掲載します。
(本を読んでいなくて大変恐縮なのですが)
結局転職したいのは、給与や人間関係の不満で、
本当に入りたい会社を見つけるのは難しいなと思っています。
前職が”アットホームな”と謳いつつめちゃくちゃパワハラ企業で、
そういうところもトラウマです…
どうしたら働きたい企業を見つけられるのでしょうか?
なにか考えるためのヒントはありますか?
今日取り上げる部分は、
「前職が”アットホームな”と謳いつつめちゃくちゃパワハラ企業で、
そういうところもトラウマです…」です。
つまり「求人票って嘘があるんですか?」です。
結論から申し上げれば、嘘はあります。
採用企業は「不安」だから嘘を書く
最大の理由は、採用企業や転職エージェント、求人サイトの問題です。
採用を担当された方なら「あるあるだよね」と感じるかもしれません。
やっぱり、「自社を少しでもよく見せたい」気持ちが働きます。
そうしないと「まったく応募してくれないんじゃないか」や
「簡単に内定がとれる会社だと思われるのでは」と思っている企業は多いです。
この不安から、「いい企業に見えるように良かれと思って」、
結果的に嘘とまではいかなくても「それは言い過ぎでは」と
思えるような表現になることがあります。
求人票の7割は嘘
それに対してどう対処すればいいんでしょうか?
答えはシンプルです。
「期待しすぎない」です。
求人票は映画でいえば予告編です。
一番期待が高まる部分を切り取っています。
その会社の、仕事の「一番おいしいところ」が表現されているのが、
求人票です。
それくらい冷めていただければ、
「求人票マジック」には惑わされないかと思います。
転職経験豊富なキャリア相談者さんは、
「求人票の7割は盛っている」と言っていたほどです。
求人票を読んでも、時間の無駄ですか?
「7割も盛っている」となると、求人票なんて読むだけ無駄ですか?
そんな質問も、キャリア相談の場でよくいただきます。
確かに期待はだいぶ下げて読むことをおすすめします。
でも、求人票には真実や選考のヒントがあることもまた、事実です。
本気で採用活動をしている企業ほど、求人票の言葉ひとつで
集まる人が変わることも知っています。
(職種名を変えるだけでも大きく変わります)
求人票から社風を見抜くには
では、求人票から社風や入社後の生活を予想するために、
「一番大切なポイント」を一つに絞るとしたら、何になるでしょうか?
実は拍子抜けするほど簡単です。
「形容詞と副詞にバツ印をつけて、残った文章だけ読んでください」です。
求人票に限らず、採用企業が発信している採用ホームページやパンフレットも同じです。
説明会で映されるスライドの文言もです。
形容詞と副詞は読む必要はありません。
例えば「アットホームな」であったり、
「ずっと」「いつも」などです。
「この求人票は読んでもよくわからんな」と思うことがあるはずです。
その場合は形容詞と副詞はなくして読んでください。
企業の実態が浮かび上がってください。
入社後の「なんか違う」を防ぐには
なぜここまで「形容詞と副詞は読まなくていいです」とお伝えするのでしょうか?
理由は明確です。
形容詞と副詞は、争いの種になる
形容詞と副詞は主観です。
主観は発信者と受信者の間に、「大きな溝」をつくります。
「そんなつもりで発信してないのに」「こんなつもりで受け取ってないよ」
こんな溝をつくり出します。
つまり、採用側と求職側でもっとも解釈がわかれるのが、
形容詞と副詞なのです。
解釈の不一致は、入社後の「なんか違う?」をつくる火種になります。
この不一致が大きいほど「騙された・・・」となります。
例えば私が「とっても大きな本を出版します。買ってください」と
宣伝したとします。
どれくらいの本を想像しましたか?
私は「高さ2.01m、幅3.08m」を想定しました。
同じだった方、いらっしゃいますか?
きっと「広辞苑くらいかな」「鈍器本ってやつかな」と
想像してくださった方が多いのではと推測します。
もしこの解釈の不一致のまま本が届いたら・・・
「高さ2.01mなんて置く場所ねーよ!」とクレームの嵐かもしれません。
形容詞と副詞は、争いの種になるのです。
求人票は、動詞と名詞、数字だけ読めばいい
話を求人票に戻します。
採用の場面でいうと、解釈の不一致は
入社後の「もう会社辞めたい」につながります。
では、形容詞と副詞を抜かすと求人票はどうなるでしょうか?
驚くほどすかすかになります。
動詞と名詞、数字などに限られるからです。
求人票から読み取れるのは、実はこれくらいだと思っていいのです。
けっこう少ないですね。
なので、面接やカジュアル面談で気になる点はしっかり質問してください。
そのことが、社風の不一致や入社後の「思ってたのと違う」を防いでくれます。
求人票は映画の予告編の数十秒であり、
全体を表現してはいないと思っていただければ幸いです。
=====ここまでがコラムです=====
メッセージと最新のお知らせ
火曜日に「面談が2つあって緊張します」とお伝えしましたが、
一つはうまくいったようです。
お花屋さんのマーケティング顧問を務めさせていただくことになりました。
面談はやはり緊張しますね・・・
この辺りの「自分の良さを伝わる言葉に変換するコツ」も、
またお伝えできればと思います。
木曜日、行ってらっしゃいませ!
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コラムでお答えさせていただきます。
(もちろん、個人が特定される情報は伏せます)
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