<転職相談>やりたいことはないので、転職エージェントと相談して決めていいですか?<お返事>”条件付き”でOKです〜キャリアの休憩室Vol.88〜

おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。

本日のテーマは
「転職エージェントと相談しながら
今後の業界や職種を決めてもいいのか?」です。

メルマガ読者さまからいただいた転職相談に、
お答えさせていただきます。

どこの転職エージェントがいいか探している
やりたいことないからどうしようかなと思っている
自分のキャリアに客観的なアドバイスがほしい

そんな方に受け取っていただければ幸いです。

転職相談:やりたいことはないので、転職エージェントと相談しながら今後の業界や職種を決めてもいいですか?

いただいた転職相談はこちらです。

こんばんは、メルマガいつも参考にさせていただいています。
転職エージェントの内情にお詳しい佐野さんにお聞きしたい事がありメッセージしました。

①転職エージェントと相談しながら今後の業界や職種を決めてもいいのか?
(ゼロストレス転職では、あらかじめ軸をしっかりと決めてエージェントに伝えると良いとのことでしたが、特にやりたいこともない場合は、エージェント目線で、私の経歴などから客観的に見てもらってもいいものでしょうか…)

②大手の転職エージェントに登録を断られてしまった場合の戦い方を教えてほしいです。

よろしくお願いします‼︎

『ゼロストレス転職』(PHP研究所)を読んでくださり
誠にありがとうございます。

「第1章:転職の軸になる「強み」の見つけ方」も
おそらくご覧になった上でも
「特にやりたいこともない」という理解で進めますね。
(著者として力不足です・・・!)

「考えたけどやりたいことはないから、
客観的にプロからアドバイスしてもらいたい」は、
選択肢としてありです。

とはいえ、私のようにキャリア相談をしている者がそう言っても、
ただのポジショントーク、セールストークになってしまいます。

そのため、「どんなスタンスであれば転職エージェントに相談しながら決めて良いか」を
お伝えさせていただきます。

”キャリアアドバイス”ができるひとは、ほんの一握りしかいない

まず、「経歴を見てもらった上で、
今後の業界や職種を聞くのはありか」ですが、
”条件付き”です。

そう、”条件付き”なんです。

なぜならキャリアアドバイスは
かなり高度な技術が求められるからです。

どれくらい高度かというと・・・
イメージですが、弁護士試験や医師試験に合格する能力くらいでしょうか。

「あなたはこれまでこういう経歴なので、
これからはこういう仕事や業界がいいんじゃないですか?」というアドバイスが
精度高くできること。至難の業です。

初対面のひとの経歴を見て、強みを抽出して、
その強みが仕事になる職種や業界を提案する。

佐野もキャリア相談でしているつもりですし、
私なりに「未来に適当に一点打ってから始めると良い」など仮説はあります。
その仮説をもとに転職して幸せに働き続けている方もいらっしゃいます。

でも、「本当にできているのか」と自分に厳しく問うてみれば、
謙虚にならざるを得ません。
相談者さまの力による部分が大きいというのが、本音のところです。

”キャリアアドバイス”ができるひとは、ほんの一握りなんです。
(佐野も頑張ります)

転職エージェントには「使いどころ」がある

さらには、転職エージェントは何のプロかを考えると
「転職する確率を上げるプロ」です。
もっといえば、
(1)求人企業がほしい人物像を熟知していて、
(2)職務経歴書や面接でその人物像に合致していると証明するノウハウを
(3)求職者に伝授することに長けている
この3つの条件を兼ね備えているプロです。
(転職エージェントでも個人差はあります)

だからこそ、『ゼロストレス転職』(PHP研究所)やインタビューでは
「面接の赤本をもらいましょう」と強調しています。
「この企業にはこう答えると内定率高まりますからこう話してください」と
過去問から傾向と対策を導き出すように、
企業の選考を研究している凄腕のエージェントもいます。

中には”キャリアアドバイス”もできる
転職エージェントもいらっしゃいます。
私も何人か知っています。
神業です。

でも、そんな芸当を見せてくれるエージェントは
ごくごく少数です。

だからこそ『ゼロストレス転職』(PHP研究所)では
「自分で軸をある程度決めた上で、
転職エージェントは使って欲しい」や
「転職エージェントは高性能の飛行機。
機長はあなた」というスタンスで書いています。

そのため、このスタンスを忘れずにいるのであれば
転職エージェントと相談しながら決めるのは、
全然ありな選択肢です。

具体的な求人や仕事内容の話をしてくれた方が、
イメージも湧きますしね。
「何が食べたいかわからないけど、
ラーメンを出してもらえれば”それが食べたいかどうか”はわかる」のと同じです。

転職エージェントを強力な相談相手にできるかは、
相談者さまにかかっています。

メッセージ

「大手の転職エージェントに登録を断られてしまった場合の戦い方」は、
また次回以降にお伝えします。
ちょっと気になるのは、
「大手の転職エージェントに登録を断られた場合」を想定しているということは、
断られる可能性があるか、すでに断られたということでしょうか?

そうであれば、相談者さまは私と同じように”ワケあり人材”か
自分の属性と転職エージェントの得意領域がずれている可能性があります。

後者の場合は話はシンプルなのですが、
前者ですと「自分で転職の方向性をある程度決めてから、
転職エージェントを使う」という順番になります。

このコラムに返信してくださる方や、
感想を届けてくださる方が増えています。
匿名で質問したい場合は、下記をご活用ください。
https://marshmallow-qa.com/atsuhiko_kamiya

お悩みを聞かせていただきましたら、
このコラム上でお答えさせていただきます。
(もちろん、個人が特定される情報は伏せます)
(数が増えているのでランダムになります)
(緊急性や重要性が高いとお考えのものや法人のビジネス相談はキャリア相談をご検討ください)
ぜひ声を聞かせてくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

退職学・佐野

応援しています。

English Ver(translated using a generative AI):<Career Change Consultation> Is it alright to decide on my career path in consultation with a career change agent if I don’t have a specific desire? <Reply> “It’s acceptable, but with certain conditions.”— The Break Room for Your Career

Good morning,

This is Sota Sano from Taishokugaku®️(resignology). You can find me on Twitter @taishokugaku.

Dear reader of our newsletter,

I’m truly grateful for your question regarding career change and it’s my pleasure to provide an answer.

If you’re exploring which career change agent to choose, wondering about your next steps because you’re not sure what you want to do, or seeking objective advice about your career, I hope this response brings you some clarity and comfort.

Career Change Consultation: Is It Okay to Decide on My Future Industry and Job Type in Consultation with a Career Change Agent?

Here’s the career change question we received:

“Good evening, I always find your newsletter insightful. I have a question for Mr. Sano, who is knowledgeable about the inner workings of career change agents.

Is it okay to decide on my future industry and job type in consultation with a career change agent? (I read in ‘Zero Stress Career Change’ that it’s best to have a clear focus before approaching an agent, but what if I don’t particularly have anything I want to do? Is it acceptable to get an objective perspective based on my background from the agent’s point of view?)

I would appreciate advice on how to proceed if a major career change agency rejects my registration.”

Thank you for reaching out with these thoughtful questions. I appreciate your reading ‘Zero Stress Career Change’ (PHP Institute) and am honored to respond.


You probably have read “Chapter 1: How to Find Your Strengths, the Axis of Career Change” and understand that not having a clear idea of what you want to do is a valid starting point (I must reflect on my limitations as an author!).

It’s perfectly reasonable to say, “I’ve thought about it but don’t have a specific desire, so I’d like to receive objective advice from a professional.” This is a valid option.

However, coming from someone like me, who offers career advice, this might sound like just a position or sales talk.

Therefore, I’ll share my thoughts on “What stance should one take when consulting a career change agent?”

“Only a Handful Can Truly Offer Career Advice”

First, let’s address the question of whether it’s okay to decide on your future industry and job type after having your background reviewed. The answer is “yes,” but it’s “conditional.”

Why conditional? Because providing career advice is a highly advanced skill.

How advanced? Imagine needing the ability to pass a bar or medical exam.

For someone to look at your background for the first time, extract your strengths, and then suggest job types or industries where those strengths can be applied is an extremely challenging task.

I attempt to do this in my career consultations, and there are indeed people who have followed such hypotheses and found happiness in their new jobs.

However, when I critically ask myself if I’m truly achieving this, I must humbly admit that much of it depends on the strengths of the individuals I advise.

Truly capable career advisors are rare (and I am constantly striving to be one).

“There’s a Right Way to Use Career Change Agents”

Furthermore, when considering what career change agents specialize in, they are experts in increasing the likelihood of a successful career change. More specifically, they:

Have a thorough understanding of what employers are looking for,
Possess the know-how to demonstrate in resumes and interviews that a candidate matches this profile, and
Excel in imparting this knowledge to job seekers.
That’s why in ‘Zero Stress Career Change’ (PHP Institute) and in interviews, I emphasize the importance of getting the ‘red book of interviews.’ These skilled agents study the selection processes of companies and can guide you based on past trends and strategies.

Some agents can indeed provide career advice. I know a few who are virtually magicians in this field. But these agents are a rare breed.

Thus, ‘Zero Stress Career Change’ (PHP Institute) advises that you should have a somewhat clear idea of your direction before utilizing a career change agent. Think of the agent as a high-performance airplane, but remember, you are the pilot.

With this understanding, consulting with a career change agent is a completely viable option.

Discussing specific job listings and work content with them can help spark your imagination. It’s like saying, “I don’t know what I want to eat, but if you serve me ramen, I’ll know if that’s what I’m craving.” It’s up to you to make the most of these powerful consultation opportunities.

Message

Regarding “strategies for when a major career change agency rejects your registration,” I’ll address that in a future discussion.

What concerns me is that being rejected by a major career change agent might indicate that you, like me, are a “unique talent” or that there’s a mismatch between your profile and the agency’s areas of expertise.

If it’s the latter, the solution is straightforward. If it’s the former, it might be best to decide on a career direction before using a career change agent.

I’m rooting for you.

最新のお知らせ

【キャリア相談】
●キャリア相談、生成AI関連のビジネス相談の詳細、口コミは下記をご覧くださいませ
https://shinro-soudan.com/detail/1ZOZ0kzuyPN121

【最新情報】
●最新のメディア出演、寄稿情報はこちらです

●2000部重版が決まりました:『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
読んでくださった方、誠にありがとうございます。
こちらにお礼のメッセージを記載しております。
https://taishokugaku.com/2023/11/07/reprint-zero-stress-tenshoku/

●日本初のAIキャリアbotをつくりました(2023年11月10日9時30分現在)
URLはこちらですが、うまく作動しているでしょうか?
https://chat.openai.com/g/g-oUsqQFg9e-moyamoyaruputuo-chu-botutobytui-zhi-xue-r-resignology
現在はChatGPTの有料アカウントのユーザーが使えるようです)
「使えた」「使えなかった」などありましたら、
マシュマロ(無料、匿名でメッセージが送れる)からお聞かせくださいませ
ユーザーの方へのメッセージ、使い方の注意点やポイントをこちらに記載しています

【最新イベント:準備中】
●2024年3月28日(木)20時〜21時30分:第3回読んでなくていい読書会
※ゲスト:あいこさん、くりたかさん
※これまでの回は、すべて増席・キャンセル待ち席分も含めて満席になっています
※※メルマガ「キャリアの休憩室」に登録して、優先情報をお待ちいただければ幸いです

【発売中】
●オーディオブックがはじまりました:『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
・「Audible会員プランの聴き放題」(月1,500円でおすすめ)
・単体購入はこちら:https://amzn.to/3ZBI2rc(単体だと3,000円でちょっと高い)

●動画予約がはじまりました:未来の自分が楽しみになるキャリアづくり:大阪府主催のキャリアイベント(OSAKAしごとフィールド10周年特別企画)
こちらから動画の配信予約ができます
https://shigotofield.jp/turning_point/#sano
200名以上の予約をいただいているようです。ありがとうございます!

【著作】
●『ゼロストレス転職』(PHP研究所)要約動画
https://youtu.be/4HwOPRcTRUk


●『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』(サンマーク出版)要約スライド
https://taishokugaku.com/book1-summary-review/

【SNS】
●X(旧Twitter)
https://twitter.com/taishokugaku
●Instagram
https://www.instagram.com/taishokugaku/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です