<転職相談>絶望的に今と近い仕事はしたくないです<返事>”みじん切り”どうでしょう?

おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。

本日のテーマは「転職したいけど
今と近い仕事はしたくない」です。

マシュマロ(無料・匿名で悩みが書き込める相談サービス)からいただいたご質問に
お返事させていただきます。

深い悩みですよね。
転職では「経験が活きる仕事をしよう」と言われるのですが、
「活きる場所は似たような仕事だからこそ、したくない」と
思ってしまうのも本音です。

いまとまったく違う仕事がしたい
業種や業界を変えた転職がしたい
キャリアをリセットしたい

そんな方にも届けば幸いです。
キーワードは「みじん切り」です。
=====ここからがコラムです=====

悩み:今までの経験から似たような仕事(接客、サービス業)に就きたくありません

いただいたお悩みはこちらです。

こんばんは。
現在の職場で上司と合わず、精神的にしんどい日々が続いています。
転職を考えていますが、正直やりたいこともなく、かといって今までの経験から似たような仕事(接客、サービス業)に就きたくありません。

自分にできる事が無く、能力が低すぎて少し絶望しています。

こういう状況の場合、佐野さんならどのようなキャリアを考えますでしょうか?




「少し絶望」とあるので、とても心配です。
このお返事も少し回復されてから目を通すことをおすすめします。

しんどい状況にあることが
「自分にできる事が無く」や
「能力が低すぎて」と思ってしまう原因である可能性があります。

「できる事」や「能力」は、
実はとてもあいまいなものです。
言ってしまえば、「あると思えばある」し、
「ないと思えばない」ものですらあります。

そのため、「ちょっと元気なとき」に考えるのがベストです。
「そこそこ自分にもできる事はある」と
考えていただければ幸いです。

その上で、「今までの経験から似たような仕事(接客、サービス業)に
就きたくない」に絞って、お返事させていただきます。

「あなただけのせいじゃない」は綺麗事ではない

上司との関係を原因に
「今までの経験から似たような仕事(接客、サービス業)に
就きたくありません」とあります。

推察するに相談者さまが抱えている悩みは
「その職種や業界あるあるのお悩み」だと推察します。

例えば「他社と違いのない安いだけが取り柄の商品を売る個人営業」は、
ハードマネジメントになりやすいです。
つまり、パワハラの温床になることが多いです。
上司の立場であるマネージャーからも
「”やれ”というしか指示の仕方がない」と悩みが届くほどです。

つまり、もう「構造のせいとしか言えない」状況である可能性があります。
40度の真夏の海で「汗をかくな」と言われて、
「私の体質が悪い」「努力不足だ」と自責に走るひとはいません。
それと同じように、相談者さまの努力や能力に関係なく
辛くさせられている可能性があるのです。

つまり、「私だけのせいじゃない。環境の原因も大きいのでは」と
まずは考えてみてください。

これは綺麗事でもなんでもありません。
私も相談者さまを慰めようなんて少しも思っていません。
現実的な視点をご紹介しているだけです。

「みじん切り」すると、やりたい仕事がわかる

その上で「近い道」、つまり
いますぐできることをご紹介します。

それは、「半歩ずらす」です。
これには2つの段階があります。

まずは「仕事の分解」です。

例えばいまの仕事を分解してみると、
その中でも好みの濃淡があります。

「これだけやるなら続けてもいいくらい好きな仕事」と
「給料が倍になってもやりたくない嫌いな仕事」などです。

分解にはコツがあります。
「ざっくり」ではなく「細かく」分解です。
みじん切りです。

例えば私の仕事の一つである「本を書く」があります。
ざっくりわけると
・企画:どんなことを書くか決める
・執筆:実際に書く
・販売:売る
程度です。
これでは自分がどんな仕事が向いているかや、
やりたいことなのかわかりません。

実は、強みややりたいことは
細かく分解した隙間に隠れています。

「企画」といっても、
読者の悩みを特定する事が得意かもしれないですし、
はたまた表紙のデザインのコンセプトを決めるのが好きかもしれません。

「読めば初心者でも誰でもできるくらいのマニュアル」を
つくるつもりで分解してみるのはいかがでしょうか?

「これだけやるなら続けてもいいくらい好きな仕事」が隠れているかもしれません。

「私は未経験者です」は言わない

みじん切りしたら考えることは2つです。
これが次の段階です。

みじん切りして「これだけやるなら続けてもいいくらい好きな仕事」を
適当でもいいので見つけたら
「これが中心の仕事はどんな仕事かな」とイメージしながら、
求人サイトなどを眺めます。

だんだん「どうせ似たような仕事だよな」と思っていた求人にも
「同じ営業でも提案に力を入れているのか」や
「似たような接客でも顧客が全然違うのか」と
仕事の解像度が上がっていきます。

そして、「半歩ずらす」は次の段階に進みます。

今の仕事を辞めたいからといって、
職種も業界もまったく未経験の仕事をはじめようとすると
転職活動が長引いたり
不利な条件での勤務を強いられたりしてしまいます。

そのため、「これだけやるなら続けてもいいくらい好きな仕事」の中でも
「少し勘所があるな」と思えるものを選んでください。

それは商材でも顧客でもOKです。
いまが例えば「富裕層向けの高級フレンチ」で辛いのであれば
「ファミリー向けの低価格フレンチ」にするといったイメージです。
「フレンチ」という商材の性格については、未経験ではありません。

採用側は「未経験」の採用をかなりためらいます。
正社員であればなおさらです。
「未経験ならバイトや派遣にしようかな」と
雇用のリスクを下げる力学が働きます。

とても長くなってしまい恐縮です・・・

まとめると、
まずは少し元気になってから始めてください。
そのためには「私だけのせいじゃない。環境の原因も大きいのでは」と考えてOKです。

その後に「半歩ずらす」を試してみることをおすすめします。
次に仕事をみじん切りします。
「これだけやるなら続けてもいいくらい好きな仕事」の検討をつけます。
(適当でOKです。むしろかっちり決めず適当が良いです)
求人を眺めてあたりをつけます。
最後に「未経験ではない部分」がある求人に狙いを定めます。

こんな感じで進めてみるのはいかがでしょうか?

この記事に関連する一冊

『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)

経験を活かしつつ違う仕事へ移るための鍵が、仕事の「みじん切り」です。その手順を、この本でくわしく解説しています。

紹介ページで要約や本のキーワード、読者のレビュー、Web記事も読めます。

紹介ページを見るAmazonで見る

メルマガ「キャリアの休憩室」

相談者さんの生の悩みからつむぐコラムを不定期でお届けしています。登録は無料です。

メルマガを受け取る


最新のお知らせ

(1)【最新刊】『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)

思考渋滞から抜け出す方法(あさ出版)
https://amzn.to/4vF58LY

(2)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)好評発売中

70%で働く(日経BP)
https://amzn.to/4dVZpw3

(3)連載|日経BOOKプラス
「20代で頑張り過ぎて短期離職→再入社→介護離職 『70%で働く』に至るまで」

日経BOOKプラス連載
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/072200743/072200001/

(4)YouTubeをひっそり再開しました

YouTube(佐野創太チャンネル)
https://www.youtube.com/@sano-souta

(5)出演|TBS CROSS DIG with Bloomberg(Human Insight)
「自分の120%は他人の80%」まじめな人ほど陥る“セルフ搾取”/「『70%で働く』はサボりじゃない」

TBS CROSS DIG with Bloomberg 出演
https://www.youtube.com/watch?v=Y4394uziDQI

(6)出演|PIVOT(PIVOT LIFE)
「70%で働く思考法」――「もっと頑張る」から脱する働き方

PIVOT 出演
https://www.youtube.com/watch?v=IZDu_wZe9Uw

(7)インタビュー|BEST TiMES(ベストタイムズ)
「過重労働・パワハラ・介護離職…七転八倒の仕事人生で偶然出会ったフランクルの言葉とは?【『70%で働く』佐野創太氏インタビュー#1】」

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/4302241/

(8)掲載|日本人材ニュースONLINE(連載「だから社員は辞めていく」)
「社員を退職に追い込む『サイクル酔い』の構造とは」

日本人材ニュースONLINE 掲載
https://jinzainews.net/26813970/

(9)フェルミ漫画大学:『70%で働く』(日経BP)が漫画になりました
登録者数140万人のマンガで本の内容をわかりやすく勉強できるチャンネルで、拙著が紹介されました。

フェルミ漫画大学『70%で働く』
https://www.youtube.com/watch?v=cPR949n3IuE


書き手(佐野創太)のプロフィール

佐野創太(すり合わせ学の編集長/退職学®研究家)

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家

法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。


著書一覧

(1)『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版/台湾版あり)

「会社辞めたい」ループから抜け出そう!(サンマーク出版)
https://amzn.to/3nAvkXZ

・新装版:『脱 会社辞めたいループ 辞めたいけど辞めたくない人のための転職の思考法』(サンマーク出版/タイ版あり)

脱 会社辞めたいループ(サンマーク出版)
https://amzn.to/44ZVf01

(2)『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)

ゼロストレス転職(PHP研究所)
https://amzn.to/3x5lFwR

(3)『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)

転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本(主婦の友社)
https://amzn.to/4sAKdcs

(4)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)

70%で働く(日経BP)
https://amzn.to/4dVZpw3

(5)『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)

思考渋滞から抜け出す方法(あさ出版)
https://amzn.to/4vF58LY