おはようございます。
退職学の佐野です。
「この仕事飽きてきたわ」というキャリア相談は多いのですが、
その時によくなる話をお伝えします。
テーマは「仕事飽きてきたなぁ」や「全力出してないなぁ」などの
仕事の倦怠期の過ごし方です。
こんな質問です。
ついつい自分のことで精一杯な人が多い中、退職学を広めていると思うのですが、
人のために行動しようと思う原動力は何ですか?
あなたは人のために行動していますか?
自分のために行動していますか?
転職しようかな、副業がいいのかな、独立したいかも
そんな節目にあって「どんな仕事したいかな」と考えている方に
届けばと思います。
=====ここからがコラムです=====
100%自分のために行動する
かっこつけたい気持ちを抑えながらお答えすると、
残念ながら退職学®︎も本を書いたりキャリア相談を実施したり、
退職広報を導入したりも、すべて自分のためにしています。
※退職学®︎:退職後も声をかけられ続ける人物に成長する「最高の会社の辞め方」の研究
退職学®︎が出てきた背景も、とても個人的なものです。
介護離職せざるを得なくなった時に、
「なんで会社辞めたくらいで今の仲間とこの仕事を
手放さないといけないんだ?」と憤っただけです。
「学」とつけた最初の理由も、「一生追求できそうだな」と思ったからです。
100%自分です。
なんて自分本位な人間なんだ・・・
そう思わせてしまったかもしれません。
が、本当にそうなんです。
「次の世代のためにやってます」と言いたいのですが、
自分のためですね。
ビジネス本よりもキャリア本よりも、仕事観がひっくり返される手記
ここから何を言っても言い訳に聞こえそうですが、
実は「100%自分」にしたきっかけがあります。
それは一冊の本です。
でも、ビジネス本でもなければキャリア本でもありません。
『母よ嘆くなかれ』という本をご存じでしょうか?
いわゆる手記です。

こんな本です。
〈いつまでも子どものままの〉わが娘と歩んだ母親・ノーベル賞作家パール・バックの愛と勇気の手記。知能の発育が困難な子どもへの社会の無理解と偏見に悲しみ苦しみながら、弱い立場におかれた人たちへのヒューマニスティックな擁護・人間の尊重を訴える感動の名作。
ちょっと長いのですが、引用します。
パール・バックが知能の発育が困難な我が子の人生を預ける施設を探し続け、
ようやく見つけた施設で出会った言葉です。
わたしは、どの壁にも、文房具にも「まず第一に幸福を。すべてのことは幸福から」という標語が書かれているのに、気がつきました。
この標語は園長の机の壁にも、かけられていました。
わたしがそれをじっと見つめていると、園長は微笑んで、
「そのことばは決して感傷ではないのです。長い経験から生まれたものなのです。子どもの魂と精神が不幸から解放されない限り、わたしたちはなに一つ子どもたちに教えることができないのだ、ということをわたしは経験から学んだのです。幸福な子どもだけが学ぶことができるのです」
といわれました。
『母よ嘆くなかれ』P103
特に「幸福な子どもだけが学ぶことができる」の部分を読んだ時に、
仕事観が180度変わりました。
それまでの佐野は「人のためです」「社会のためです」と言いながら、
どこか「オレのために決まっているだろう」という心を隠しながら、仕事をしていました。
当然、見透かされるわけです。
人が離れるわけです。
やめました。
「100%自分のためにやろう」、正確に言えば
「まず自分のためにやろう。ひとのため、社会のためはその後だ」と、
なかば開き直りました。
パール・バックの言葉になぞらえるならば、
「幸福な人間だけが良い仕事をすることができる」です。
自分を満たすと、他人を満たしたくなる
佐野の話が長くなってしまいました。
いま転職や独立、副業の節目にある方に話を戻します。
いまいちこの先を決めきれない、思い切って仕事に集中できない時は
いっそのこと「この仕事は誰のためでもない。私のためだ」と
振り切るのはいかがでしょうか?
コップに水を注ぎ続けると溢れるように、
自分を満たして溢れた分が仕事や貢献につながる。
そんな仕事観もありではないでしょうか?
佐野が振り切ってわかったことですが、
不思議と振り切ると、自然と顧客や仲間のニーズを考える余裕が生まれました。
反対に「やってやってんだ!」、つまり不幸状態の時は
相手を考えているようで「これだけやってんだからこっちのことも考えろ」と、
自分のことを考えていました。
「ちょっと仕事が飽きてきました」というキャリア相談は多いです。
そんな時には、自分を幸せにする方向に、メンタルを振り切ってみてくださいませ。
「幸福な人間だけが良い仕事をすることができる」はずです。
=====ここまでがコラムです=====
メッセージと最新のお知らせ
「仕事飽きてきたなぁ」や「全力出してないなぁ」などの倦怠期は、
仕事の意味や働く定義そのものを見直す時期が来ているというサインです。
ぜひサインを見逃さず「転機きた!」と捉えてくださいませ。
明るい未来に向けて、一歩進めます。
金曜日ですね。
1週間お疲れ様でした。
お仕事が続く方も、おやすみとってくださいませ。
いってらっしゃい!
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※次回は10月26日を予定しています
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●『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版)

●『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
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