<転職相談>気づいた本音を転職活動にどう活かしましょう?<お返事>”本音は後出し”はどうでしょう?〜キャリアの休憩室Vol.57〜

おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。

本日のテーマは
「転職しても上司との人間関係の悩みは残りませんか?」の続編です。
主題は「気づいた本音をいかに転職活動に活かすか」です。

マシュマロ(無料・匿名で悩みが書き込める相談サービス)からいただいたご質問に
お返事させていただきます。

次の転職は、人で失敗したくない
もっと仕事に集中したい
いい人間関係で働きたい

そんな方に届けば幸いです。

昨日は「温かい道」をお伝えしました。
本日は「冷たい道」です。

=====ここからがコラムです=====

ご質問:転職できても”上司”はいるので、人間関係には悩み続けるのでしょうか?

いただいているご質問はこちらです。
転職活動をきっかけに拙著を読んでくださり、
ご自身の本音や生き方を言語化するに至ったとお見受けしました。

転職活動を本格的に始め、『「会社辞めたいループ」から抜け出そう』を改めて読み返しております。

書類は比較的通るのですが、面接でうまくいかずたくさん落ちてしまっていて傷心中の私には刺さりすぎてポロポロ泣きながら読みました。暖かい本をありがとうございます。

仕切り直しとして、まずは退職成仏ノートを改めて書いてみることにしました。

書いてみると、”前職の上司と反りが合わずパワハラじみたことも多々あったこと”や、現職でもパワハラこそないですが”うまく丸め込まれてしまうこと”などで「上司が怖い」「きっと本音で話すと怒られるんだろうな」という思いから現職でも上司と本音でぶつかれていないことに気がつきました。

(振り返れば本音を話すと面接でも泣いていまいそうになる、アダルトチルドレンであることにも気付きました!)

とはいえ、もし上司に本音を打ち明けることができたとしても収入面など生活に直結することが原因で転職をしたいと思っているので転職をする意思は変わりません。

ただ、ここで疑問が出てきました。

転職しても上司という存在はあるでしょうし、ましてや独立する、という選択肢もありません。

この本音はどうやって転職活動に活かせばいいのでしょうか?

質問者さまは「本音を話すと面接でも泣いてしまいそうになる、
アダルトチルドレンである」とお気づきになりました。

転職活動に関しては
「上司に本音を打ち明けることができたとしても収入面など
生活に直結することが原因で転職をしたいと思っている」とのことです。

そんな本音を転職活動にどう活かすかというご質問ですが、
実は質問者さまは既にお気づきになっているのではとも思います。

それが「冷たい道」です。

気づいた本音は、閉まっておくのはいかがでしょうか?

気づいた本音や性格は、大切なひとにほど
打ち明けたくなりますし
受け入れて欲しくなります。
自然なことです。私もそうです。

しかし、拙著『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』(サンマーク出版)を
読んでくださった質問者さまにならお伝えできます。

その本音は、転職先で出会う上司に、
会社のひとたちに伝えなくてもいいのではないでしょうか?

他の誰でもない、質問者さま自身が何が本音かを知り、
本音を守ることができる。
そのことが一番大事という考え方です。

これはいわば「会社の人間関係とは距離を置きましょう」というご提案です。
「冷たい道」です。

なぜこんな冷たい提案をさせていただくのか。
理由は2つあります。

一つ目は、質問者さまの性格に由来します。

「冷たい道」をおすすめできる理由(1)本音を話す必要はない

質問者さまの性格を書いてくださった内容から推察するのは、
とても失礼なこととは承知の上で、お伝えさせていただきます。

おそらく、質問者さまの性格は
「感受性が豊か」や「顔色の変化に気づける」、
「責任感が強い」や「我慢する力が強い」、「先回りする」などで
表現されるのではと推察します。

(佐野の推察でしかないので、もちろんこれらの言葉に縛られる必要は
まったくありません。マシュマロを読んだだけですしね)

さらに失礼なことを申し上げるのですが、
質問者さまの性格や本音をストレートに出すと
とても働くことに疲れてしまうのではと懸念しています。

なぜなら会社は「プチサイコパス」が活躍する性格を持つからです。
ざっくりとその意味は、先ほど挙げた性格を
ひっくり返したものです。

例えばパワハラ上司がいたとします。
一時的には左遷されたりしますが、解雇や退職がない限り
パワハラ上司はまた出世レースに帰ってくる可能性があります。

さらには「あいつも若い頃はやり過ぎたからこそ、
丸くなっただろう」というプラスの評価も得て。

一方で部下は異動や退職を余儀なくされることがあります。
転職できたとしても、仕事が怖くなっている可能性もあります。

理不尽でしかありません。
しかし、会社で働くことの一側面ではあります。
プチサイコパス(パワハラ上司)は復活できて、
心優しいひとは挫折する。

こんな理不尽をよく見ているからこそ、
プチサイコパスになりきれないひとには
「自分さえ本音を忘れなければ、本音を話さない道もあります」や
「建前を話すことで自分を守れます」とお伝えしています。

質問者さまが「会社のひととも本音でつながりたい」とお考えでしたら、
がっかりさせてしまったかもしれません。
ひとつの道として、「そんな働き方もあるんだな」と
捉えていただければ幸いです。

「冷たい道」をおすすめできる理由(2)会社は変わり続ける

「冷たい道」をおすすめできる二つ目の理由は、
「会社の性格」に従います。

先ほども「プチサイコパスが復活、活躍するのが会社」という
理不尽な真実をお伝えしました。

もうひとつ、会社には性格があります。
これは拙著『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!』(サンマーク出版)を
読んでくださった質問者さまだからこそお伝えできます。

P68から書きました。

最高の会社はある。
でも、最高でい続ける会社はない

当たり前のことを申し上げることになりますが、
最高の会社は確かにあります。
でも、ずっとその状態は続きません。
理由は、会社の方針も環境も変わるし、
質問者さまの生活や価値観も変わるからです。

会社は利益を積み重ねることを目的とした生き物であり、
ひとりひとりの社員の生活や生き方を守る生き物ではない。

特に、「上司との距離に悩んでしまう」や
「人間関係が気になる」性格のひとは、
こう問うてみるのはいかがでしょうか?

自分の大切な本音を、わざわざ会社に伝える価値はあるのだろうか

なんだか会社の冷たい側面ばかりをお伝えしてしまいました。
仕事が嫌いになっていないことを願うばかりです・・・

それでも、こういった冷たい現実の上に立った上で、
仕事に邁進する、職場の仲間と一致団結する。
意外と、退職後も、つまり仕事の関係がなくなったあとも
つながり続ける人間関係がつくれることがあります。

目前の転職活動においても、
どんどん変わっていく社風にまどわされることなく、
条件の良い職場や得意を活かせる仕事を選べる可能性が高まります。

「冷たい道」に沿った転職活動は、
仕事で結果を出すことに集中できる道でもあります。

本音は「後出し」すると、人間関係がうまくいく

とはいえ、「本音なんて言うな。
建前で生きろ」というわけではありません。
(この生き方もあります)

質問者さまが気づいた本音は、何よりも大切にされるものですから。

ポイントは、本音は伝える順番です。
とはいえ、シンプルです。

まず結果を出す。信頼される。
これが先です。
つまり「聞く耳を持ってもらう」ことです。

その後に本音を伝える。
すると上司や職場の仲間は
「よく言ってくれた」と
感謝すらしてくれます。

この順番でつながっている職場の人間とは
退職後も本音を交換できる人間関係になることすらあります。
それくらい、この本音を伝える順番は
効果が長続きします。

そんな働き方もあることを、ご提案させていただきます。

=====ここまでがコラムです=====

メッセージと最新のお知らせ

2回にわたってお返事をさせていただきました。
貴重なご質問をくださり誠にありがとうございました。

回答が激しくずれていたら、本当に申し訳ございません・・・
そこまででもなかったら、ぜひAmazonレビューに
「割といい本でしたよ!」と書き込んでくださいませ♪

応援しています。

そして12月14日開催の「読んでなくていい読書会」が満席になりました。
ありがとうございます。

わずかですが増席しましたので
ご興味をお持ちの方遊びに来てくださいませ。

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今年の悩みは今年で払いましょう。
お待ちしています。

このコラムに返信してくださる方や、
感想を届けてくださる方が増えています。
匿名で質問したい場合は、下記をご活用ください。
https://marshmallow-qa.com/atsuhiko_kamiya

お悩みを聞かせていただきましたら、
このコラム上でお答えさせていただきます。
(もちろん、個人が特定される情報は伏せます)

ぜひ声を聞かせてくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。

退職学・佐野

P.S.トップ画像の「ハツコイソウ(Leschenaultia) 」の花言葉は「秘密」です

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ユーザーの方へのメッセージ、使い方の注意点やポイントをこちらに記載しています

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