おはようございます。
退職学®︎の佐野創太（@taishokugaku）です。
本日のテーマは「キャリアビジョンって必要ですか？」です。
相談者さまからの「愚痴に近いです」からはじまったお悩みにお返事いたします。
ということで、いただいたお悩みを公開します。
かなりモヤりレベルが高いです。
「キャリアビジョンなんて
作らなきゃ良かったかも」とさえ書かれています。
＝＝＝＝＝ここからがコラムです＝＝＝＝＝
目次（table of contents）
お悩み：キャリアビジョンをつくったらむしろモヤモヤしました
いただいたお悩みはこちらです。
相談というか愚痴に近いんですが、いいでしょうか？
会社でキャリアビジョンをつくる研修を受けています。
年齢も年齢だし、先のことも考えたいので
最初はノリ気だったのですが
まったくおもしろくありません。性質的におもしろいものではないのかもですが、
自分で書いたキャリアビジョンを見返しても
「これでいいのかな？」と逆に不安にさせられます。そういうものなのでしょうか？
これならキャリアビジョンなんか
作らない方が良かったのではと思ってしまいます。
何を聞きたいのかわからなくてすみません・・・
このモヤり感は、佐野も通った道な気がします・・・
無職になったとき、独立したとき、
子ども産まれたときに考えました。
でも、どうもしっくりきませんでした。
キャリア相談にいらっしゃる方も、
「考えてみたんですけど、これでいいんでしょうか？」と
自信なさげなひとがほとんどです。
20年などキャリアを積んでいたり、
管理職や役員にまでなっているひとが、です。
「あなたのキャリアビジョンは何ですか？」と聞かれたら、
どう答えているでしょうか？
キャリアもビジョンもふわっふわした定義があいまいな言葉なので
「これでいいのか・・・？」と悩むのも自然だと思います。
到着地が不明なまま飛行機に乗せられたようなものです。
どこを目指すのかも、近づいてるのかもわかりません。
社内で人気者の掃除のおじちゃんみたいになりたい
キャリアビジョンをつくるときのポイントを教えてくださった相談者さんAがいます。
「どんな感じになってたらいいですかね〜？」と未来をゆるめに話していたら
「社内で人気者の掃除のおじちゃんみたいになりたいです！」と急に熱を込めて話してくれました。
「？」と思ったのですが、経緯はこうです。
昔いた会社に、トイレ掃除をすっごい熱心にやって、
しかもあいさつがすごい気持ちのいいおじちゃんがいたんですよ。
社内でも人気者になるくらいで。気になって「なんでそんなに掃除楽しそうなんですか？」って聞いたら、
ちょっと考え込んで「私しかやらないでしょ！」ともう一つ、
「孫の服を毎月買いたくてね！」とニッコニコの笑顔で話してくれました。このまま出世しても、あんな笑顔にはなれない・・・とすごいショックでした。
「人気者の掃除のおじちゃん」を分解すると
「これでいいのかよ」とモヤるキャリアビジョンと、
「まさにこれだ！」と動きたくてウズウズするキャリアビジョンの違いがわかります。
キャリアビジョンには共感も理解もいらない
掃除のおじちゃんに感動したAさんは
その後転職活動をはじめて、
実際に転職していきました。
気がつけば行動をはじめていました。
佐野も気付かぬ間に。
ここからわかる「良いキャリアビジョンの条件」は
行動に突き動かしてくれることがありそうです。
Aさんは「人気者の掃除のおじちゃん」を思い出した瞬間に、
テンションは上がるし勝手に行動するしと、
人が変わったようでした。
あなたがつくったキャリアビジョンは、
それに向かって動きたくなりましたか？
この問いひとつでキャリアビジョンの良い・悪いが判断できます。
もう一つの条件があるとしたら、
「他者に理解されなくても共感されなくてもいい」という点です。
ついキャリアビジョンをつくると
「これでいいか診断してほしい」と思ってしまうことがあります。
私はそうでした。
でも、キャリアビジョンは自分さえ納得できていればいいのです。
むしろ他のひとが全員「それいいね！」と言っていても
あなたが「そうかなぁ」と思っていたら、
それは悪いキャリアビジョンかもしれません。
もちろん「出世するためにキャリアビジョンが必要」であれば
会社が評価する内容を調べる必要があります。
転職も同じです。
そういった環境にない場合は、
あなたが評価できればOKです。
そのキャリアビジョンに向かって、
あなたは行動したくなるか。
ワクワクしているか。
ひとりの時間をとって、問いかけてみてくださいませ。
＝＝＝＝＝ここまでがコラムです＝＝＝＝＝
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ちなみにある有名な求人サイトが出している、
キャリアビジョンの定義はこうでした。
職業生活で自分が思い描く将来の「自分のなりたい姿」
こりゃダメですね。
あいまいすぎますし、キャリアを「職業」という
狭い意味だけで捉えてしまっています。（ライフが抜けている）
というくらい、キャリアに詳しそうな会社ですらこんな調子なので、
厳密に「キャリアビジョンとはこうあるべきだ！」とガチガチに考えなくてOKです。
定義も正解もあいまいなのですから、
あなたの心が定めてOKです。
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退職学・佐野
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