<会社相談>なんで会社って無断退職を嫌うんですか?組織づくりのきっかけですよね?

おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。

2024年最後の記事です。
マシュマロからいただいた「無断退職ってどう思いますか?」にお返事します。

退職は立場によって、捉え方ががらっと変わるんですよね。
本人、上司、会社。
どの立場から考えますか?

お聞かせいただける方や「こんな話あった」とエピソードいただける方は
ぜひマシュマロからお聞かせくださいませ。
https://marshmallow-qa.com/atsuhiko_kamiya

部下を持っている方や人事、経営に携わっている方、
「うちの会社、ひと辞めすぎじゃない?」と思ったことのある方に受け取っていただければ幸いです。

「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「3行まとめ」をご覧ください。

3行まとめ

  1. 会社は「退職者を組織づくりの契機」とは考えない
  2. 「退職を捉え直す」兆しは出てきている
  3. 退職後も声をかけられる辞め方をしよう

※佐野に直接がっつり相談する場合はこちらをご覧ください
https://shinro-soudan.com/detail/1ZOZ0kzuyPN121
※匿名でかるーく相談する場合はこちらをご覧ください(ランダムに回答しています)
https://marshmallow-qa.com/atsuhiko_kamiya

いただいている投稿:無断退職についてどう思いますか?

投稿はこちらです。
拙著を2冊も手に取ってくださるなんて・・・ありがとうございます!
だからもあってか、佐野も投稿者さまと近い意見です。

投稿者さまのように「退職は組織づくりのきっかけ」という考えるに至るには、どうすればいいのだろうとよく考えます。
投稿者さまはどうしてその考えに行き着いたのでしょうか?

佐野さんこんにちは。
いつもメルマガ読ませていただいております。辞めたいループの本もゼロストレス転職も少しずつ読み進めているところです。

ところで、私事ですがこのまえ会社の上司と話す機会がありまして、上司は急に無断で退職する社員というのをひどく嫌っているような発言をしておりました。
気持ちはわかるのですが、少々モヤモヤしてしまいました。
私は組織作りなどをする立場の人間ではなく、仕事内容もそれにあまり関係ないものです。しかし、無断退職するというのは、たしかに本人が癖になっているなど、本人に起因する問題が大きい可能性も考えられますが、100%本人だけのせいとは言い切れない問題な気がするのです。組織側が追い詰めてないとは限りませんし、強い立場の人間の目線では追い詰められる立場の本音は見えないかと思います。もちろん、辞めたいループの本にあったように、本人にすら本音が見えてない場合も多いと思います。
要は、無断退職という事象は組織作りをする人間にとっては大きなチャンスと言いますか、組織の質向上のためのヒントになりうる事象だと思うのです。

佐野さんは、無断退職される事象が発生したらどのように捉えられますか?
拙い文章で分かりにくくなってしまい、申し訳ありません。お時間のある時にでも、ご回答頂けると幸いです。

お返事:「退職は組織づくりのきっかけ」までに超える3つの壁

投稿者さまと同じように佐野も「退職は組織づくりのきっかけ」と考えています。

でもこれは少数派と言いますか、その考えに賛同して行動にまで起こすには少なくとも3つは壁を超えないとと思います。
向き合わないといけない不都合な事実というか。

投稿者さまもすでにお気づきの壁です。
一つ目は「退職する社員のせいにしたい心理」です。

退職の理由の本音の本音は、本人も言葉にできないものが多いです。
原因を分析して対策して、と進められないため結局は「あいつは逃げた」と考えざるを得なくなりがちです。

二つ目は上司や組織をつくる側の人間の「評価の目」です。
いまも退職者が出ると上司の成績が下がったりする会社はあります。

だからといって上記の理由から会社が有効な策を打てているわけでもない。
となると、「あいつは逃げた」と考える理由がまた出てきてしまいます。

これを「保身だ」と批判するのは簡単ですが、私も部下が退職したときは大ショックでしたしキャリア相談でも部下の退職をきっかけに転職を考えるようになった管理職の方もたくさんいらっしゃいます。

気にしていないふりをしている社長も、自責の念にかられています。

三つ目は「退職者よりも入社者を大切に」です。
日本を代表する大手企業や団体が「終身雇用は現実的ではない」と発言してからか定かではないからか、会社が社員の雇用を守らないのも仕方がないという考え方が強まっています。

よくも悪くも「去るもの追わず」です。
去っていくものより入ってくるものを歓迎した方が良いと考えます。

退職者自身、評価を受けるもの、会社という3つの角度から考えると、「退職は組織づくりのきっかけ」は頭ではわかっても本心で納得して行動にまで移せる個人、会社は少ないだろうと思います。

兆しはある

とはいえ、あきらめているわけではありませんし、「退職は組織づくりのきっかけ」になる兆しは出てきています。

例えばコーポレートアルムナイ、いわゆる退職したOB・OGを組織する会社も出てきています。
採用説明会に退職者が登壇したり、退職者を副業者として迎え入れているケースも増えています。

よくも悪くも株式会社という生き物は経済合理性で動きますから、「退職は組織づくりのきっかけになるんだ」と諭すよりも「メリットありますから」と説明した方が結果的に退職者への考え方も変わるのだろうと思います。

個人の意識も変わってきています。
退職代行は楽に移動できるタクシーではなく、自分の足では動けない救急車だという認識を持つ必要はありますが、「退職後も声をかけられる辞め方をしよう」が綺麗事にはならなくなっています。

別に会社に恩を返せという話ではないです。
会社はひとの出会いの場であり、出会いからキャリアははじまるので未来の転職先であり未来の顧客候補がいまの会社の人間でもあります。

いい辞め方をした方が安心して働けるようになる。
「また一緒に働こう」と言ってくれるひとは5人くらいいるだけで、だいぶ選択肢が広がりますよね。

メッセージ

という感じで、徒然なるままに書いてしまいましたが素敵なテーマをありがとうございました。
年末らしく、終わり方を考えることができました。

ここで今日に近いテーマで連載しています。
ご笑覧くださいませ。
https://jinzainews.net/author/s-sano/

2025年は何を辞めて、何をはじめましょうか?
佐野は3冊目を出すのと、AIと音楽の仕事を増やすのと、子どもとの遠出を増やすをやります。

夜中に目が覚めてAIと話してたら夢中になって寝れなくなって体調崩す癖をやめたい・・・学生時代と変わらん・・・

豊富を聴かせてくださる方がいれば、
ぜひマシュマロからお聞かせくださいませ。
https://marshmallow-qa.com/atsuhiko_kamiya

エールのお返事をさせていただきます。

それでは、よいお年を!
次回は1月6日(月)にお会いしましょう。
2024年も生き延びたぞ〜!
2025年も一緒に強く生きましょう〜!

この記事に関連する一冊

『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版)

退職を立場ごとに捉え直すこの話は、辞めたい気持ちがこじれる前に読んでおきたいテーマです。辞めたいループの構造とあわせて、この本で書いています。

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書き手(佐野創太)のプロフィール

佐野創太(すり合わせ学の編集長/退職学®研究家)

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家

法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。


著書一覧

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