おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。
転職活動で悩むのは「自分の実績をどう伝えるか」。
さらには「職務経歴書にどう書くか」です。
転職でも伝え方は悩みどころです。
ある相談者さまは「転職活動になると語彙力が中学生に戻る」なんて思ったそうです。
それぐらい「キャリアを言語化する」のは大変な作業なんです。
「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「キャリアの休憩室〜3行まとめver〜」をご覧ください。

3行まとめ
- 転職活動は「実績をアピールするゲーム」ではない「再現性を証明するゲーム」
- 「再現性を証明するゲームだ」と気づいたひとから転職がうまくいく
- 自己分析よりも、応募先の決定が最優先
キャリア相談:予算達成率が低い場合、職務経歴書にどう書くべきですか?
いただいているキャリア相談はこちらです。
佐野さん、こんばんは。職務経歴書に予算達成率を書くのが一般的だと思うのですが、これを馬鹿正直に書いてしまうとかなりネガティブな内容になってしまうので、どうやってポジティブに書けばいいのかわからず困っています。
私はメガベンチャーに勤めているのですが、会社が二桁成長を目指しているのもあり、達成困難なノルマが降りてきます。若手で前年比500%超(前年100万弱→550万円など)、中堅以上でも前年比200%というのもちらほらいます。そういうあり得ないノルマを追っている人がいるくらいなので、ノルマ未達の人が過半数を占めるのが当たり前の環境なのですが、職務経歴書の見本では予算達成率が100%のものばかり。私自身前年比120%〜150%の売上を作っているものの、達成率50%を切っていることが多く、恥ずかしくて書けません。一部の同期は売る難易度の低い顧客をもらっていたり、上司の目標設定が甘く、達成しやすい人もいて、正直比較対象になりません。つまり組織の中で1位とか2位の成績でした〜と書けないです。
※上層部が「上から降りてきたものを振り分けているだけで、正直現実的な目標じゃない。だけど全社最適で考えないといけなくて〜」と話しているのを目撃したことがあります。
たとえ前年比120%〜150%だったとしても、予算達成率が低すぎると、転職でかなり不利になるのでしょうか。そもそも他の会社も、営業というのはこれくらいノルマがきついものなのでしょうか?ご教示いただけますと幸いです。
お返事1:採用担当者が本当に知りたいこと
急成長企業で働くことは、大変な挑戦ですよね。
会社が急成長する中では、ついていくだけでも成長するくらいです。
相談者さまも感じられているはずです。
ご質問の核心は「予算達成率が低いと転職で不利になるのか」です。
確かに、見栄えは良くないかもしれません。
でも、採用が上手な会社(ここでは入社後のミスマッチが少ない会社)は、そういった見栄えの実績や数字よりも厳しく見ている点があります。
「再現性」です。
採用担当や経営者が一番知りたいのは、「うちの会社に入社したらどんなことができるのか」です。
なぜでしょうか?
ある程度の年数、採用を続けている会社ならば「職務経歴書で書いていたことや面接で話していたパフォーマンスがまったく上がらない」という経験をしているからです。
実は転職活動は「実績をアピールするゲーム」ではありません。
「再現性を証明するゲーム」です。
実績や優秀さをアピールしようとすると、考え方は「どれくらいなら盛れるか」となりがちです。
これが入社後のミスマッチを産む原因である「嘘」になってしまいます。
お返事2:転職がうまくいくいったひとが自己分析の前にしていたこと
では、相談者さまは何をすべきでしょうか?
自己分析でも職務経歴書作成でもありません。
応募先の決定です。
優秀さのアピールはなくてOKです。
応募先が決まった後に、以下のような問いかけると「自分はどんな営業か」が説明できるようになります。
相談者さまはどんな顧客ならうまくいくタイプでしょうか?
顧客はどんなインサイトを持っていて、どんな意思決定をするでしょうか?
どんな営業スタイルでしょうか?
相談者さまがハードに働く中で常に頭の中で考えていることです。
ネガティブな予算達成率をいかにポジティブにするかといったHowから目を離してみてOKです。
応募先という顧客が何を求めているかといったWhatを考えると、相談者さまが職務経歴書にどう書けばいいかも自ずと決まってきます。
お返事3:環境の過酷さを伝えるのはあり
そういった意味で相談者さまは自分の予算達成率は正直に書きつつも、「ノルマ未達の人が過半数を占めるのが当たり前の環境」といったご自身の環境がどういったものかを伝えるのはありではないでしょうか。
現実的に、再現性を重視できる採用担当者ばかりではないことからも、自身の環境がどういったものかを書くことは重要です。
確かに相談者さまは過酷な状況から「見栄えの良い候補者を採りたい会社」に入社するのは不利にはなるかもしれません。
ただそれは、入らなくていい会社に時間を無駄に割かなくても良くなったとも言えるかもしれません。
最後に「他の会社も、営業というのはこれくらいノルマがきついものなのでしょうか?」という質問についてですが、いやな言い方になってしまいますが、これは考えなくても良い問いです。
相談者さまのように「会社が二桁成長を目指している」などの会社の状況によって、同じ会社でもキツさが変わります。
他社とは比べようとしなくてOKです。
応募先の企業を定め、再現性をどうつくったらいいか。
ここに集中してみるのはいかがでしょうか。
メッセージ
キツい職場にいらっしゃるようですので、くれぐれもご自愛くださいませ。
ネガティブな体調からネガティブな思考は生まれちゃいますしね。
未来に一点置ければ、いまのキツさも「このためにあったのね」と意味を感じられるものに変わるはずです。
一緒に前に進んでいきましょう。
そして台風がすごいことになりそうです。
いのちだいじに、で過ごしてくださいませ。
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書き手(佐野創太)のプロフィール

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家
法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。
- 公式サイト:https://taishokugaku.com/
- X(旧Twitter):@taishokugaku
- Instagram:@taishokugaku
- YouTube:@sano-souta
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- 匿名で質問・相談:マシュマロ(無料・匿名で送れます)
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著書一覧
(1)『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版/台湾版あり)
・新装版:『脱 会社辞めたいループ 辞めたいけど辞めたくない人のための転職の思考法』(サンマーク出版/タイ版あり)
(2)『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
(3)『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)
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