おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。
「夢は仕事で叶えようと思わないほうがいいですか?」
このキャリア相談をマシュマロでくださった相談者さまへのお返事の後編です。
「組織の中で幸せを目指すべきか」を考えていきます。
幸せと夢、この二つの言葉が混ざってくるとモヤモヤが膨れ上がります。
「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「キャリアの休憩室〜3行まとめver〜」をご覧ください。

3行まとめ
- 「株式会社」は「幸せになりたい」ひとを採用しない
- 幸せは矛盾した性質を持っている
- 幸せの扉は外に開く。自分で幸せになれるのは自分だけど、誰かが必要
前編はこちらからご覧になれます。
<キャリア相談>夢は仕事で叶えようと思わないほうがいいですか?社会課題解決に関わる組織で働いていた者です〜キャリアの休憩室Vol.215〜
https://taishokugaku.com/2024/08/13/dont-fulfill-dreams-through-work-vol-215/
キャリア相談:夢は仕事で叶えようと思わないほうがいいですか?
いただいているキャリア相談はこちらです。
お世話になります。現在求職中の者です。
以前、社会課題解決に関わる組織で働いていました。とある課題を解決してスムーズに物事がまわるようになればいいなと思い色々と仕事をしていましたが、変化することや解決策を提示したところで渋い顔をされることが多く、解決など誰も望んでいないのかなと少し気持ちが折れています。
お客様のメリットになることを伝えることは企業側にとってはよろしくないことだと感じることも多く、どちらにベクトルを向けるのが自分にとっての幸せなのかよくわからなくなってきました。誰かのなにかのためになっているという考えは捨てて、作業的に何かをこなしていくような働き方をしたほうが良いのかなと悩んでいます。
佐野様は独立されて様々な人に寄り添う働き方をされているなと感じていますが、組織で働く上では割り切っていたこと、独立後では叶えられたことはありますか?
私自身は独立の発想はなく、組織に属する働き方を選んでいくつもりです。
子どもみたいな質問でお恥ずかしいですが、宜しければお教えくださると嬉しいです。
前編では「夢は仕事で叶える」ことに賛成する理由をお伝えしました。
「夢への扉は外に向かって開く」、つまり夢を叶えるには誰かの協力や機会提供が
必要であり、そのときが来るのを待つ時間を見込むと夢が叶うという話でした。
今回は「組織の中で幸せを目指すべきか」について考えていきます。
幸せってなんだっけ?
相談者さまの言葉の中で、特に気になったのはこの部分です。
どちらにベクトルを向けるのが自分にとっての幸せなのかよくわからなくなってきました
これは言葉のあやでもあるかもなのですが、「幸せと夢」を混ぜて考えていらっしゃるのではと思いました。
(これぞ老婆心・・・!)
幸せとは何なんでしょう?
これほどまでに抽象的でわかりにくいにも関わらず「結局は幸せになりたいんだよね」という、さもゴールで待ち構えていそうなものもありません。
では、「組織の中で幸せになる」は、夢を叶えることと同じように目指していいものなのでしょうか。
「幸せになりたい」と思って応募すると、落ちる
結論から申し上げると、佐野は組織の中で幸せは目指さない方がいい、と考えています。
「冷めてるなぁ」と思われそうですが、まさに冷めています。
これは組織の中でも株式会社という生き物の性質をかなり「冷酷なもの」と捉えている立場です。
例えば株式会社の中には「従業員の幸福度」を何よりも重視していると標榜している会社があります。
実際にそこの従業員の方に話を伺ったこともあります。
確かにいい会社です。
それでも、採用担当者はこう言っていました。
「”幸せになりたい”を理由にうちに応募してくるひとは採用しない」
「従業員の幸福度」を売り上げや顧客満足度よりも重視しているにも関わらず、なぜでしょうか?
理由はごもっともなものでした。
「タダ乗りされたくない」
「従業員の幸福度」を高水準に保つには、多くの規律や努力が必要です。
それを分かった上で、幸せを”作る側”として入社してほしい。
「私を幸せにしてください」という姿勢にはかなり警戒するとのことでした。
「従業員の幸福度」を重視する株式会社ですら、「”幸せになりたい”を理由にうちに応募してくるひとは採用しない」わけです。
普益を最優先に追求する一般的な株式会社では幸せを目指して働くと期待を裏切られる瞬間の連続になる可能性が高いのです。
幸せの矛盾:自分と他者の絶妙なバランス
もちろん「自己犠牲をしながら働け」なんて意味ではありません。
「会社なんて、仕事なんて、そんなもんだ」とあきらめながら働けとも思いません。
そんなさみしい働き方は嫌です。
「幸せ」の一番大きな性質があるのではと思うのです。
「自分を幸せにできるのは、自分」。
それと同時に「自分を幸せにするには、誰かが必要」という一見すると矛盾するようで両立するこの性質です。
この矛盾が幸せの性質なのではと思います。
ややこしいですね。
またこの言葉を思い出します。
「幸せへの扉は外に向かって開く」です。
幸せの扉をノックするのは自分だけれど、自分ではこじ開けられない。
組織の中で幸せになる、もこの性質に当てはめると考えやすそうです。
はじまりは「幸せになりたい」と思って組織の中で働く。
誰でもそうなはず。
でもその幸せは「自分を幸せにするのは自分だ」とわかりつつ、「誰かを幸せにするために言動を定めること」で成り立つ。
こんな風に考えられれば「組織の中で幸せになる」が叶うのではと思います。
組織の中で幸せになれているひとがいたら、ぜひマシュマロから教えてくださいませ。
どんな工夫をしているのかとても知りたいです。
メッセージ
余談ですが、「自分を幸せにできるのは、自分」を派生させると、プロポーズの言葉である「私があなたを幸せにします」は半分はそうと言えるけど、半分はそうとは言えないんですよね。
幸せの半分は「自分を幸せにするには、誰かが必要」ですが、「自分を幸せにできるのは、自分」ですから。
なんてことを妻に言ったらつめた〜〜〜い目で見られました。
幸せになる難しさを感じました、とさ。
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書き手(佐野創太)のプロフィール

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家
法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。
- 公式サイト:https://taishokugaku.com/
- X(旧Twitter):@taishokugaku
- Instagram:@taishokugaku
- YouTube:@sano-souta
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著書一覧
(1)『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版/台湾版あり)
・新装版:『脱 会社辞めたいループ 辞めたいけど辞めたくない人のための転職の思考法』(サンマーク出版/タイ版あり)
(2)『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
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