おはようございます。
退職学®︎の佐野創太(@taishokugaku)です。
本日はマシュマロ(無料・匿名で悩みが書き込める相談サービス)からいただいたキャリア相談にお返事します。
テーマは「仕事ができない自分にうちひしがれています」です。
とはいえ、いただいたご相談にそのままお答えはしません。
どうも、「問いの立て方を変えた方がいいのかも」と思っています。
その前提でお付き合いくださいませ。
「長文を読んでる時間はない!」場合は、こちらの「キャリアの休憩室〜3行まとめver〜」をご覧ください。
【キャリアの休憩室〜3行まとめver〜】
(1)「頑張る価値はあるのか」と職場環境を厳しくチェックする
(2)「仕事ができない自分」というセルフイメージは、一旦横に置く
(3)キャリアに「逃げ」はない。あるのは別のルールのゲームへの「移動」だけ
キャリア相談:仕事ができない私が転職したけど、色々と合いません
いただいているキャリア相談はこちらです。
【仕事出来ない私が転職したけど、色々と合わない場合について】
いつもメルマガ参考にさせていただいております。
私は、5月より未経験の仕事に転職できたのですが、色々と合わないなと思うことが出てきて少し悩んでおります。
契約社員スタートで、半年後に業務成績などから正社員になれる可能性があるのですが、現状環境が合わないと感じること、自分の仕事のできなさに打ちひしがれモヤモヤとしております。
下記のモヤモヤ内容から、私がするべき行動について客観的に意見を頂戴したく質問いたしました。
仕事が出来ない人間が下記のような環境下で、どのように動けば少しでも出来るようになるか?ご教示いただきたいです。・面接時に出張はあまりない部署と聞いていたが、入社後3週間ほどで出張が入り来月にも1件ある。移動時間は仕事に入らない。(夜中の3時集合で車に乗り合わせて移動などがある。)
・事務系の仕事メインで入社したのに配属早々にテレアポをさせられる。(面接時に営業も兼ねると伺っていたのですが、メインの業務は別にあります。そちらはまだ手付かずです。)
・同時期に入社した方がとても優秀で、(一緒に働けて光栄に思っています)その方は管理職候補としての入社なのに比べられてしまう。(会社から求められる役割は別と言われているのに、ほぼ同じ業務になっています)
・研修期間が終わっておらず、業務についての説明も曖昧なのに、1人でお客様の対応をしないといけない。正直、自分はこんなにも仕事が出来ない人間だったのかと思い知らされて、どう立ち回ればよいか分からず焦っています。
今までキャリアに恵まれてこなかったこと、転職も4社目で年齢も30代前半であること、やりたいことも特にないので、また転職するとなるとかなりしんどいな〜と思っています。(現状半年後の正社員面談までは頑張ってみようと思っています)
とっ散らかった相談で大変申し訳ございません。ご返答いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
とてもお辛い状況にあるとお見受けします。
状況を詳細にお聞かせいただきありがとうございます。
書くのにも勇気が要る部分もあったのではと思います。
私も「指摘ばかりされる自分は仕事ができないんだな」や「転職ミスった」と悩んでいた時期がありました。
お返事1:「ここは頑張りどころなのか」と見極めてください
一方で「現状半年後の正社員面談までは頑張ってみようと思っています」と記載してくださっています。
責任感の強さややり切る意思をお持ちです。
そんな方が「仕事ができない」とはあまり思えないのも正直なところです。
それより気になるのは職場環境です。
「夜中の3時集合で車に乗り合わせて移動などがある」など労働環境として問題が大きい職場なのではという懸念もあります。
他にも「契約社員スタート」や「移動時間は仕事に入らない」、
「業務についての説明も曖昧」も気になります。
「ここは頑張りどころなのか」という見極めも必要な職場である可能性が高いです。
いまの職場は、本当に相談者さまにふさわしい会社でしょうか?
お返事2:「逃げろ」とは言いません
ここまで強く申し上げるのには理由があります。
会社の状況は詳しく記載されていますが、「仕事ができない」を裏付ける内容が私には受け取れませんでした。
「仕事ができない」という自分のイメージはいまの職場に入ってからでしょうか?
私には「未経験」であること、「業務の説明が曖昧」であること、さらには「夜中の3時集合で車に乗り合わせて移動などがある」などの問題のある職場環境が、相談者さまを「仕事ができない」人間にさせているのではと思ってしまいます。
いったん「私は仕事ができない」というセルフイメージを捨ててみるところからはじめていただけますでしょうか?
自分を低く見積もっている状態では、現状を正確に分析することも効果的な解決策も見出せなくなってしまいます。
人間は個と環境の相互作用でつくられています。
どんなに相談者さまが個として能力や強みを持っていても、環境が劣悪では発揮されません。
反対もまた然りです。
環境を改善するだけで、保有している能力や強みが発揮されることがあります。
これは逃げではありません。
別のルールのゲームに移動することです。
応援しています。
一緒に前に進みましょう。
メッセージ
このお返事を見かけたらまたメッセージください。
正直、個別相談にいらしていただけたらと思います。
大事な相談ほど、文章だけでの回答には限界があります。
繰り返しますが、早期退職は逃げではありません。
正確にいうと、キャリアからは逃げられません。
別のルールのゲームをはじめましょう。
最新のお知らせ
(1)【最新刊】『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)
(2)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)好評発売中
(3)連載|日経BOOKプラス
「20代で頑張り過ぎて短期離職→再入社→介護離職 『70%で働く』に至るまで」

https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/072200743/072200001/
(4)YouTubeをひっそり再開しました

https://www.youtube.com/@sano-souta
(5)出演|TBS CROSS DIG with Bloomberg(Human Insight)
「自分の120%は他人の80%」まじめな人ほど陥る“セルフ搾取”/「『70%で働く』はサボりじゃない」

https://www.youtube.com/watch?v=Y4394uziDQI
(6)出演|PIVOT(PIVOT LIFE)
「70%で働く思考法」――「もっと頑張る」から脱する働き方

https://www.youtube.com/watch?v=IZDu_wZe9Uw
(7)インタビュー|BEST TiMES(ベストタイムズ)
「過重労働・パワハラ・介護離職…七転八倒の仕事人生で偶然出会ったフランクルの言葉とは?【『70%で働く』佐野創太氏インタビュー#1】」
https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/4302241/
(8)掲載|日本人材ニュースONLINE(連載「だから社員は辞めていく」)
「社員を退職に追い込む『サイクル酔い』の構造とは」

https://jinzainews.net/26813970/
(9)フェルミ漫画大学:『70%で働く』(日経BP)が漫画になりました
登録者数140万人のマンガで本の内容をわかりやすく勉強できるチャンネルで、拙著が紹介されました。

https://www.youtube.com/watch?v=cPR949n3IuE
書き手(佐野創太)のプロフィール

すり合わせ学の編集長/退職学®(resignology)研究家
法人・組織の「ずれ」を力に変え、個人には本とキャリア相談から次の一歩を届けています。
- 公式サイト:https://taishokugaku.com/
- X(旧Twitter):@taishokugaku
- Instagram:@taishokugaku
- YouTube:@sano-souta
- キャリア相談:お申し込みはこちら
- 匿名で質問・相談:マシュマロ(無料・匿名で送れます)
- メルマガ登録:登録ページはこちら
著書一覧
(1)『「会社辞めたい」ループから抜け出そう!転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版/台湾版あり)
・新装版:『脱 会社辞めたいループ 辞めたいけど辞めたくない人のための転職の思考法』(サンマーク出版/タイ版あり)
(2)『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)
(3)『転職・退職を考えたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)
(4)『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)
(5)『「考えているのに進めない」がなくなる 思考渋滞から抜け出す方法』(あさ出版)

















